PhaseOne社 1.5億画素カメラ活用事例 ~沿岸警備(遠方撮影)編~

今回は、この高解像度1.5億画素中眼判一眼レフカメラを使用して、遠方を撮影した写真でどのくらいの距離をどの程度まで視認(識別)できるのかを試してみました。
今回の撮影場所は神奈川県横須賀市の高台。
海抜 約35mの位置から北側を眺め東京湾がどの程度撮影できるのか。
では、実際の写真を見てみましょう。
【2.撮影事例】
【3.撮影写真】
【4.まとめ】
【5.関連メディア】
【6.お問い合わせ】
今回使用したカメラは、一眼レフ 1.5億画素カメラ XF IQ4です。
IQ4シリーズは、世界初 裏面照射型の1億5100万画素CMOSセンサを搭載しています。
無限の可能性を持つ新規開発のプラットフォームを採用し、アプリケーションをカメラ内部に実装することができ、今まで外部のソフトウェアで行っていた画像の編集、処理をカメラ本体で高速に処理することも可能となりました。
従来の1億画素に比べ、広範囲に同じ分解能の画像を撮影することが可能で大きな被写体の隅々まで再現することが可能です。
概要スペック
・解像度 1億5100万画素
・長時間露光 60分
・ISO感度 50-25600
・センサタイプ 裏面照射型CMOS
・センササイズ 53.4mm x 40mm
・有効画素数 14204 x 10652
・ピクセルサイズ 3.76um x 3.76um

神奈川県横須賀市の高台から3脚を用いカメラを安定させて撮影を行いました。
撮影環境
何の変哲もない、海の写真です。これが今回撮影した写真です。
PhaseOne社高解像度カメラの一番の特徴である1.5億画素という解像度を生かし、上記画像の一部を「ピクセル等倍」に拡大しました。
使用したPhaseOne社カメラの細かい特徴はこちらを参照ください。
撮影距離 : 4km
画像分解能 : 約6.25cm/pixel
拡大してみると、約4km沖にある灯台でした。大きさは約10m四方の構造物ということです。(詳細は、こちらを参照ください)
分解能は約6㎝。ぼんやりではありますが釣り人の姿も確認できました。
結構、はっきりと認識することができました。
この鮮明度であれば、数mサイズのボードでも見えるような気がします。
撮影距離 : 28km
画像分解能 : 約44cm/pixel
次に確認できたのは、東京湾で川崎(神奈川県川崎市)と木更津(千葉県木更津市)を結ぶアクアラインの途中にある風の塔。
アクアラインのトンネル建設および換気のために造成された川崎市の浮島沖5kmに位置する人工島です。
直径 約200m、大塔(高さ90m)、小塔(高さ75m)で構成されているそうです。
若干、もやがかかったようにも見えますが、しっかりと確認することができました。
500トンクラスの船舶であれば、認識できるレベルではないかと思いました。
正直、撮影した側としてもここまではっきりと見えるとは思っておらずびっくりです。
撮影距離 : 約52km
画像分解能 : 約81cm/pixel
さらに奥には何が見えるのか。
水平線上の50km先に、「高層ビル」を確認することができました。
幕張エリアの高層ホテル(高さ180m)、高層ビル(約150m)ではないかと思います。
さすがにこの距離では、ぼんやりとしてしまっています。
大きな船舶やタンカーであれば認識できるレベルではないかと推測します。
空気の澄んだ天候だったらもっとはっきり見えたのかなと期待してしまいます。
撮影した際の感想
PhaseOne社 高解像度1.5億画素カメラは、今まで数十mの距離を撮影することが多くここまで遠方の撮影は初めてでした。
特に10kmを超えるような遠方の撮影は初めてでしたが、高解像度CMOSセンサ及び専用に開発されたレンズの
組合せで想像以上の撮影を実施することができました。
比較的に遠方での撮影が想定されるような沿岸警備、監視、などの用途でも活用できるのではないでしょうか。
みなさんの想定している撮影現場での撮影依頼がありましたら、こちらよりお問い合わせください。

こちらの事例もご確認ください。

・高解像度な産業用PhaseOne(フェーズワン)カメラの特徴とは
1眼レフ製品:
・Phase One(フェーズワン)社 超高解像度 1億5000万画素 1眼レフカメラシステム
ドローン搭載製品:
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン対応点検・検査向け1億画素デジタルカメラ
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン用ジンバル P3ペイロード
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン用ジンバル P3ペイロード(Mavlink版)
・Phase One(フェーズワン)社 動画集:ドローン搭載可能インフラ点検検査用1億画素カメラ
航空機搭載製品:
・Phase One(フェーズワン)社 2億8000万画素(280MP)の航空撮影ソリューション
・Phase One(フェーズワン)社 オブリーク航空カメラシステム「PAS 880」
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マシンビジョン、デジタルアーカイブ製品:
・Phase One(フェーズワン)社 マシンビジョン向け高解像度1億5000万画素中判カメラシステム
・Phase One(フェーズワン)社 文化遺産デジタルアーカイブ向けiXH 1億5000万画素カメラシステム
・Phase One(フェーズワン)社 PhaseOne Rainbow(マルチスペクトルイメージング)
お役立ち情報:
・Phase One(フェーズワン)社 産業用高解像度カメラ よくある質問集(FAQ)
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撮影事例:
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AI解析:
・1.5億画素高解像度カメラで実現する<ひび割れAI解析ソリューション>
3次元撮影事例:
・ジェピコと日立システムズが大ピラミッド内部の高精度3次元モデル作成に成功
問合せ窓口:土屋(03-6362-0336)、石川(03-6362-0369)
上記電話番号はダイヤルインのため、担当者が対応できない場合もございます。
Email : jepico_HSP@jepico.co.jp
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今回の撮影場所は神奈川県横須賀市の高台。
海抜 約35mの位置から北側を眺め東京湾がどの程度撮影できるのか。
では、実際の写真を見てみましょう。
【目次】
【1.製品紹介】【2.撮影事例】
【3.撮影写真】
【4.まとめ】
【5.関連メディア】
【6.お問い合わせ】
【1.製品紹介】
今回使用したカメラは、一眼レフ 1.5億画素カメラ XF IQ4です。
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無限の可能性を持つ新規開発のプラットフォームを採用し、アプリケーションをカメラ内部に実装することができ、今まで外部のソフトウェアで行っていた画像の編集、処理をカメラ本体で高速に処理することも可能となりました。
従来の1億画素に比べ、広範囲に同じ分解能の画像を撮影することが可能で大きな被写体の隅々まで再現することが可能です。
概要スペック
・解像度 1億5100万画素
・長時間露光 60分
・ISO感度 50-25600
・センサタイプ 裏面照射型CMOS
・センササイズ 53.4mm x 40mm
・有効画素数 14204 x 10652
・ピクセルサイズ 3.76um x 3.76um

【2.撮影事例】
今回の被写体は、東京湾。神奈川県横須賀市の高台から3脚を用いカメラを安定させて撮影を行いました。
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撮影環境
項目 | 設定内容 |
撮影場所 | 神奈川県横須賀市 |
撮影環境 | 標高 約35mの高台より東京湾を見下ろす カメラは3脚に立てて固定 |
カメラ | PhaseOne社 XF IQ4 一眼レフカメラ |
カメラ設定 (固定) |
ISO 50 シャッタースピード 1/320s 絞り f/11 |
使用レンズ | 望遠レンズ 240mm (35mmセンサで144mm相当) |
【3.撮影写真】
撮影した画像はこちら何の変哲もない、海の写真です。これが今回撮影した写真です。
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PhaseOne社高解像度カメラの一番の特徴である1.5億画素という解像度を生かし、上記画像の一部を「ピクセル等倍」に拡大しました。
使用したPhaseOne社カメラの細かい特徴はこちらを参照ください。
① 画面中央左の赤い構造物(撮影距離:約4km)
被写体 : 野島防波堤 赤灯撮影距離 : 4km
画像分解能 : 約6.25cm/pixel
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拡大してみると、約4km沖にある灯台でした。大きさは約10m四方の構造物ということです。(詳細は、こちらを参照ください)
分解能は約6㎝。ぼんやりではありますが釣り人の姿も確認できました。
結構、はっきりと認識することができました。
この鮮明度であれば、数mサイズのボードでも見えるような気がします。
② 画面中央左の赤枠内 三角の建造物(撮影距離:約28km)
被写体 : 風の塔撮影距離 : 28km
画像分解能 : 約44cm/pixel
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次に確認できたのは、東京湾で川崎(神奈川県川崎市)と木更津(千葉県木更津市)を結ぶアクアラインの途中にある風の塔。
アクアラインのトンネル建設および換気のために造成された川崎市の浮島沖5kmに位置する人工島です。
直径 約200m、大塔(高さ90m)、小塔(高さ75m)で構成されているそうです。
若干、もやがかかったようにも見えますが、しっかりと確認することができました。
500トンクラスの船舶であれば、認識できるレベルではないかと思いました。
正直、撮影した側としてもここまではっきりと見えるとは思っておらずびっくりです。
③ 青枠内の高層建造物(撮影距離:約52km)
被写体 : 幕張エリアの高層建築物撮影距離 : 約52km
画像分解能 : 約81cm/pixel
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さらに奥には何が見えるのか。
水平線上の50km先に、「高層ビル」を確認することができました。
幕張エリアの高層ホテル(高さ180m)、高層ビル(約150m)ではないかと思います。
さすがにこの距離では、ぼんやりとしてしまっています。
大きな船舶やタンカーであれば認識できるレベルではないかと推測します。
空気の澄んだ天候だったらもっとはっきり見えたのかなと期待してしまいます。
【4.まとめ】
最新の超高解像度1.5億画素 一眼レフカメラを使用して遠方の撮影を実施しました。対象物・距離 | 撮影結果 |
4km先の灯台 | ・約10m四方のコンクリート構造物をはっきりと視認可能 ・釣り(?)をしている人も認識可能 |
28km先の海上の塔 | ・明確に識別可能 |
52km先のビル | ・うっすら認識可能 |
撮影した際の感想
PhaseOne社 高解像度1.5億画素カメラは、今まで数十mの距離を撮影することが多くここまで遠方の撮影は初めてでした。
特に10kmを超えるような遠方の撮影は初めてでしたが、高解像度CMOSセンサ及び専用に開発されたレンズの
組合せで想像以上の撮影を実施することができました。
比較的に遠方での撮影が想定されるような沿岸警備、監視、などの用途でも活用できるのではないでしょうか。
みなさんの想定している撮影現場での撮影依頼がありましたら、こちらよりお問い合わせください。

こちらの事例もご確認ください。
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関連メディア

・高解像度な産業用PhaseOne(フェーズワン)カメラの特徴とは
1眼レフ製品:
・Phase One(フェーズワン)社 超高解像度 1億5000万画素 1眼レフカメラシステム
ドローン搭載製品:
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン対応点検・検査向け1億画素デジタルカメラ
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン用ジンバル P3ペイロード
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン用ジンバル P3ペイロード(Mavlink版)
・Phase One(フェーズワン)社 動画集:ドローン搭載可能インフラ点検検査用1億画素カメラ
航空機搭載製品:
・Phase One(フェーズワン)社 2億8000万画素(280MP)の航空撮影ソリューション
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・Phase One(フェーズワン)社 マシンビジョン向け高解像度1億5000万画素中判カメラシステム
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・Phase One(フェーズワン)社 PhaseOne Rainbow(マルチスペクトルイメージング)
お役立ち情報:
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・Phase One(フェーズワン)社 iXMカメラシリーズ ファームウェアアップデート手順
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レンタル:
・レンタル可能!Phase One(フェーズワン)社高画素カメラ 導入検討のお客様へ

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AI解析:
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3次元撮影事例:
・ジェピコと日立システムズが大ピラミッド内部の高精度3次元モデル作成に成功
【お問合せ先】
問合せ窓口:土屋(03-6362-0336)、石川(03-6362-0369)
上記電話番号はダイヤルインのため、担当者が対応できない場合もございます。
Email : jepico_HSP@jepico.co.jp
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