超高解像度1.5億画素カメラ活用事例 ~橋梁編~【Phase One】

【最終更新日: 2022年12月18日】
この記事では、Phase One社が新たに販売開始した超高解像度1.5億画素カメラを使用した撮影事例をご紹介します。
この製品は、プロフェッショナルフォトグラファーや産業用アプリケーション向けに中判センサを使用した製品で、実際どのような写真が撮影できるのか。
このカメラを用いて橋梁裏面の撮影を実施しました。
<目次>
1.撮影事例
2.撮影写真
3.新製品紹介
4.まとめ
5.関連メディア
6.お問合せ先
地上に3脚を立て、真上を向き橋梁裏面の撮影を行いました。
撮影環境は以下の通りです。
・使用カメラ : XF IQ4 一眼レフカメラ
・使用レンズ : 80mm(35mm換算で約48mm相当), 240mm(35mm換算で約144mm相当)
・撮影距離 : 40m
・撮影範囲 : 26.7m x 20.0m
・計算上の分解能(今回の被写体までの距離40mで計算)
80mm : 1.882mm/pixel
240mm : 0.625mm/pixel
撮影した写真の事例を紹介させていただきます。
晴天に恵まれた天候での撮影のため、橋梁裏面は大部分が影になってしまい大半の部分は暗い画像になっていました。
実際の写真をご覧ください。
撮影距離:40m
①標準レンズ80mm (35mm換算で、約48mm相当)の場合
標準レンズでは、1枚の撮影で26.7m x 20mと幅広いエリアを1枚の写真に収めることができました。
屋外での撮影でありがちな暗部(影部分)に対しても、専用ソフトで処理することにより明るく映し出すことができました。
この写真は、1.5億画素を有しているため一部を拡大することで細部まで鮮明に確認することができました。
暗部の処理は、PhaseOne社一眼レフカメラで使用している中判センサによるものです。
高いダイナミック性能を生かして、撮影後のデータ処理により暗部を明るく処理することができました。
ダイナミックレンジの性能の説明はこちら!
②望遠レンズ240mm (35mm換算で、約144mm相当)の場合
240mm広角レンズでは、一部を拡大して更に細かく撮影することができました。
撮影範囲は、8.9m x 6.6mとなります。
80mmレンズと同様に、高いダイナミックレンジを生かして暗部の調整ができますので、点検用途として十分すぎる効果を発揮できると感じました。
IQ4シリーズは、世界初 裏面照射型の1億5100万画素CMOSセンサを搭載しています。
無限の可能性を持つ新規開発のプラットフォームを採用しました。お客様のアプリケーションをカメラ内部に実装することができ、今まで外部のソフトウェアで行っていた画像の編集、処理をカメラ本体で高速に処理することも可能となりました。
従来の1億画素に比べ、広範囲に同じ分解能の画像を撮影することが可能で大きな被写体の隅々まで再現することが可能です。
概要スペック
撮影した際の感想
・一般の点検では十分すぎる距離(約40m)も離れた環境で非常に鮮明な写真を撮影できることを確認できました。
・1枚の写真で非常に広範囲をカバーすることができました。
80mmレンズで、26.7m x 20m
大きな被写体を撮影する際に有効になると感じました。
・内蔵センサの持つダイナミックレンジにより、撮影後の写真の暗部を明るく処理できることも屋外撮影ではメリットになると感じました。
・希望する撮影分解能に合わせて、使用するレンズを交換することで様々な被写体/距離に対応することが可能です。
・被写体までの距離が離れているためピントを合わせやすく被写界深度も深く確保できました。
撮影当日は、低気圧接近に伴い風が強い寒い日でしたが問題なく撮影を終えることが出来ました。
撮影に使用したカメラは、こちらで詳しく説明しています。

・高解像度な産業用PhaseOne(フェーズワン)カメラの特徴とは
1眼レフ製品:
・Phase One(フェーズワン)社 超高解像度 1億5000万画素 1眼レフカメラシステム
ドローン搭載製品:
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン対応点検・検査向け1億画素デジタルカメラ
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン用ジンバル P3ペイロード
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン用ジンバル P3ペイロード(Mavlink版)
・Phase One(フェーズワン)社 動画集:ドローン搭載可能インフラ点検検査用1億画素カメラ
航空機搭載製品:
・Phase One(フェーズワン)社 2億8000万画素(280MP)の航空撮影ソリューション
・Phase One(フェーズワン)社 オブリーク航空カメラシステム「PAS 880」
・Phaes One(フェーズワン)社 ドローン用超高解像度カメラシステム「P3ペイロード」発表
・Phase One(フェーズワン)社 次世代航空撮影システム PAS 280 MK2、PAS 150 MK2を発表
・Phase One(フェーズワン)社 航空撮影用ワイドレンジ高解像度1億2000万画素カメラシステム
マシンビジョン、デジタルアーカイブ製品:
・Phase One(フェーズワン)社 マシンビジョン向け高解像度1億5000万画素中判カメラシステム
・Phase One(フェーズワン)社 文化遺産デジタルアーカイブ向けiXH 1億5000万画素カメラシステム
・Phase One(フェーズワン)社 PhaseOne Rainbow(マルチスペクトルイメージング)
お役立ち情報:
・Phase One(フェーズワン)社 産業用高解像度カメラ よくある質問集(FAQ)
・Phase One(フェーズワン)社 産業用カメラ 導入の流れ
・Phase One(フェーズワン)社 補助金・助成金活用 簡単診断いたします
・Phase One(フェーズワン)社 iXMカメラシリーズ ファームウェアアップデート手順
・Phase One(フェーズワン)社 P3ペイロードジンバル ファームウェアアップデート手順
レンタル:
・レンタル可能!Phase One(フェーズワン)社高画素カメラ 導入検討のお客様へ

撮影事例:
・Phase One(フェーズワン)社 1.5億画素カメラ活用事例 ~橋梁編~
・Phase One(フェーズワン)社 1.5億画素カメラ活用事例 ~鉄道橋編~
・Phase One(フェーズワン)社 1.5億画素カメラ活用事例 ~風力発電編~
・Phase One(フェーズワン)社 1.5億画素カメラ活用事例 ~沿岸警備(遠方撮影)編~
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン搭載用1億画素カメラ活用事例 ~海外・コンクリートサイロ編~
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン搭載用1億画素カメラ活用事例 ~海外・風力発電機編~
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン搭載用1億画素カメラ活用事例 ~海外・鉄塔編~
AI解析:
・1.5億画素高解像度カメラで実現する<ひび割れAI解析ソリューション>
3次元撮影事例:
・ジェピコと日立システムズが大ピラミッド内部の高精度3次元モデル作成に成功
問合せ窓口:土屋(03-6362-0336)、石川(03-6362-0369)
上記電話番号はダイヤルインのため、担当者が対応できない場合もございます。
Email : jepico_HSP@jepico.co.jp
最新情報更新中!
この記事では、Phase One社が新たに販売開始した超高解像度1.5億画素カメラを使用した撮影事例をご紹介します。
この製品は、プロフェッショナルフォトグラファーや産業用アプリケーション向けに中判センサを使用した製品で、実際どのような写真が撮影できるのか。
このカメラを用いて橋梁裏面の撮影を実施しました。
<目次>
1.撮影事例
2.撮影写真
3.新製品紹介
4.まとめ
5.関連メディア
6.お問合せ先
1.撮影事例
今回の撮影を行いました被写体となる橋梁は、皆さんがよくご存じの「レインボーブリッジ」(東京・お台場)。地上に3脚を立て、真上を向き橋梁裏面の撮影を行いました。
撮影環境は以下の通りです。
・使用カメラ : XF IQ4 一眼レフカメラ
・使用レンズ : 80mm(35mm換算で約48mm相当), 240mm(35mm換算で約144mm相当)
・撮影距離 : 40m
・撮影範囲 : 26.7m x 20.0m
・計算上の分解能(今回の被写体までの距離40mで計算)
80mm : 1.882mm/pixel
240mm : 0.625mm/pixel
2.撮影写真
撮影した写真の事例を紹介させていただきます。
晴天に恵まれた天候での撮影のため、橋梁裏面は大部分が影になってしまい大半の部分は暗い画像になっていました。
実際の写真をご覧ください。
撮影距離:40m
①標準レンズ80mm (35mm換算で、約48mm相当)の場合
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標準レンズでは、1枚の撮影で26.7m x 20mと幅広いエリアを1枚の写真に収めることができました。
屋外での撮影でありがちな暗部(影部分)に対しても、専用ソフトで処理することにより明るく映し出すことができました。
この写真は、1.5億画素を有しているため一部を拡大することで細部まで鮮明に確認することができました。
暗部の処理は、PhaseOne社一眼レフカメラで使用している中判センサによるものです。
高いダイナミック性能を生かして、撮影後のデータ処理により暗部を明るく処理することができました。
ダイナミックレンジの性能の説明はこちら!
②望遠レンズ240mm (35mm換算で、約144mm相当)の場合
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240mm広角レンズでは、一部を拡大して更に細かく撮影することができました。
撮影範囲は、8.9m x 6.6mとなります。
80mmレンズと同様に、高いダイナミックレンジを生かして暗部の調整ができますので、点検用途として十分すぎる効果を発揮できると感じました。
3.製品紹介
今回使用したカメラは、一眼レフ 1.5億画素カメラ XF IQ4です。![]() |
IQ4シリーズは、世界初 裏面照射型の1億5100万画素CMOSセンサを搭載しています。
無限の可能性を持つ新規開発のプラットフォームを採用しました。お客様のアプリケーションをカメラ内部に実装することができ、今まで外部のソフトウェアで行っていた画像の編集、処理をカメラ本体で高速に処理することも可能となりました。
従来の1億画素に比べ、広範囲に同じ分解能の画像を撮影することが可能で大きな被写体の隅々まで再現することが可能です。
概要スペック
解像度 | 1億5100万画素 |
長時間露光 | 60分 |
ISO感度 | 50 - 25,600 |
センサタイプ | 裏面照射型CMOS |
センササイズ | 53.4mm x 40.0mm |
有効画素数 | 14,204 x 10,652 |
ピクセルサイズ | 3.76 x 3.76um |
4.まとめ
最新の超高解像度1.5億画素 一眼レフカメラを使用して橋梁撮影を実施しました。撮影した際の感想
・一般の点検では十分すぎる距離(約40m)も離れた環境で非常に鮮明な写真を撮影できることを確認できました。
・1枚の写真で非常に広範囲をカバーすることができました。
80mmレンズで、26.7m x 20m
大きな被写体を撮影する際に有効になると感じました。
・内蔵センサの持つダイナミックレンジにより、撮影後の写真の暗部を明るく処理できることも屋外撮影ではメリットになると感じました。
・希望する撮影分解能に合わせて、使用するレンズを交換することで様々な被写体/距離に対応することが可能です。
・被写体までの距離が離れているためピントを合わせやすく被写界深度も深く確保できました。
撮影当日は、低気圧接近に伴い風が強い寒い日でしたが問題なく撮影を終えることが出来ました。
撮影に使用したカメラは、こちらで詳しく説明しています。
関連メディア

・高解像度な産業用PhaseOne(フェーズワン)カメラの特徴とは
1眼レフ製品:
・Phase One(フェーズワン)社 超高解像度 1億5000万画素 1眼レフカメラシステム
ドローン搭載製品:
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン対応点検・検査向け1億画素デジタルカメラ
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン用ジンバル P3ペイロード
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン用ジンバル P3ペイロード(Mavlink版)
・Phase One(フェーズワン)社 動画集:ドローン搭載可能インフラ点検検査用1億画素カメラ
航空機搭載製品:
・Phase One(フェーズワン)社 2億8000万画素(280MP)の航空撮影ソリューション
・Phase One(フェーズワン)社 オブリーク航空カメラシステム「PAS 880」
・Phaes One(フェーズワン)社 ドローン用超高解像度カメラシステム「P3ペイロード」発表
・Phase One(フェーズワン)社 次世代航空撮影システム PAS 280 MK2、PAS 150 MK2を発表
・Phase One(フェーズワン)社 航空撮影用ワイドレンジ高解像度1億2000万画素カメラシステム
マシンビジョン、デジタルアーカイブ製品:
・Phase One(フェーズワン)社 マシンビジョン向け高解像度1億5000万画素中判カメラシステム
・Phase One(フェーズワン)社 文化遺産デジタルアーカイブ向けiXH 1億5000万画素カメラシステム
・Phase One(フェーズワン)社 PhaseOne Rainbow(マルチスペクトルイメージング)
お役立ち情報:
・Phase One(フェーズワン)社 産業用高解像度カメラ よくある質問集(FAQ)
・Phase One(フェーズワン)社 産業用カメラ 導入の流れ
・Phase One(フェーズワン)社 補助金・助成金活用 簡単診断いたします
・Phase One(フェーズワン)社 iXMカメラシリーズ ファームウェアアップデート手順
・Phase One(フェーズワン)社 P3ペイロードジンバル ファームウェアアップデート手順
レンタル:
・レンタル可能!Phase One(フェーズワン)社高画素カメラ 導入検討のお客様へ

撮影事例:
・Phase One(フェーズワン)社 1.5億画素カメラ活用事例 ~橋梁編~
・Phase One(フェーズワン)社 1.5億画素カメラ活用事例 ~鉄道橋編~
・Phase One(フェーズワン)社 1.5億画素カメラ活用事例 ~風力発電編~
・Phase One(フェーズワン)社 1.5億画素カメラ活用事例 ~沿岸警備(遠方撮影)編~
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン搭載用1億画素カメラ活用事例 ~海外・コンクリートサイロ編~
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン搭載用1億画素カメラ活用事例 ~海外・風力発電機編~
・Phase One(フェーズワン)社 ドローン搭載用1億画素カメラ活用事例 ~海外・鉄塔編~
AI解析:
・1.5億画素高解像度カメラで実現する<ひび割れAI解析ソリューション>
3次元撮影事例:
・ジェピコと日立システムズが大ピラミッド内部の高精度3次元モデル作成に成功
【お問合せ先】
問合せ窓口:土屋(03-6362-0336)、石川(03-6362-0369)
上記電話番号はダイヤルインのため、担当者が対応できない場合もございます。
Email : jepico_HSP@jepico.co.jp
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