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MicaSense社RedEdge-MXの活用事例:小麦への肥料と殺菌剤の影響を研究

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MicaSense社RedEdge-MXの活用事例:小麦への肥料と殺菌剤の影響を研究

こちらの記事ではMicaSense社RedEdge-MX(レッドエッジ エムエックス)を使用し小麦種に対する肥料と殺菌剤の影響を特定した事例をご紹介いたします。

目次

 はじめに
 プロジェクトの開始
 肥料の影響分析
 植物の病気に対するさまざまな殺菌剤の効果分析
 結果

はじめに

植物のストレスを早期に発見することは、バイオマスと水分の吸収を維持するために不可欠です。マルチスペクトル技術を使用して栽培者と研究者は、相対的なクロロフィル含有量と窒素状態を効果的に測定し、病気の感染源を特定してストレスによる植物の損傷を防ぐことができます。ハンガリーの農業画像分析およびドローンサービス会社であるAGRONは、2016年からドローンベースのデータを使用したビジネスを行っています。MicaSense社RedEdge-MXを使用した小麦に焦点を当てた最近のプロジェクトの詳細を説明いたします。

プロジェクトの開始

AGRON社はMicaSense社RedEdge-MXを使用して植物の健康状態を監視し、小麦のストレスの兆候を特定することから始めました。AGRONの研究者は植物のストレスについて、相対的なクロロフィル含有量を測定し栄養素が少ない領域を特定、そして植物の病気に対する感染源を検出しました。収集されたデータは、オンラインプラットフォームであるAGRONmapsを使用して分析されました。

肥料の影響分析

AGRONの研究者は、栄養繁殖期を通じてさまざまなレベルの肥料に対する小麦の反応を分析しました。RedEdge-MXは、栄養の少ないエリアを簡単に特定できるだけでなく、シーズンを通して肥料の施用の効果を監視し、新しい施肥が必要な場所を特定することにも役立ちました。最初の実験でAGRONは土壌植物分析開発クロロフィルメーター(SPAD)とRedEdge-MXを使用して、15の小麦種から7個のデータセットを収集しました。処理は集中的な施肥方法(0>280 kg / ha、処理間の40 kg/haステップ)に基づいて調整され、長距離分光法に基づく植物生理学研究からのクロロフィル測定値のキャリブレーションを可能にしました。その結果、栄養不足のエリアを分離して評価することができました(図1)。いくつかのプロットは、栄養不足の初期の兆候を示したので、栄養反応の種特有の側面も研究されました。

            冬コムギの複合RGB(左)   AGRONクロロフィルマップ(中央)  およびAGRON窒素マップ(右)


プロット間の違いを視覚化するために、AGRONはルックアップテーブル(LUT)またはフォールスカラーメソッドを使用しました。色の違いは作物の健康状態の基本的な指標です。例えば隣り合った作物エリアの色が異なると、クロロフィルレベル間の不一致が示され(図1)、赤い部分はクロロフィルの欠乏を示します。

植物の病気に対するさまざまな殺菌剤の効果分析

AGRONの研究者は、うどんこ病(Blumeria graminis)などの病原菌に対する耐性に焦点を当てて、殺菌剤に対するさまざまな種類の小麦の反応も分析しました。この実験では、42種類の冬小麦、36種類のスペルト小麦、36種類のライ小麦、36種類の大麦、および36種類のデュラム小麦が含まれていました。

結果

MicaSense社RedEdge-MXによって撮影されたデータを使用して、小麦の栄養不足を特定・監視できるだけでなく病気に感染した小麦の検出や分析をすることも可能です。このような実験の成功により、RedEdge-MXは作物の健康状態を監視するための効果的なツールであることが証明されました。

MicaSense社の会社概要はこちらからご覧ください!

お問合せ

具体的な内容をご希望の場合には下記よりご連絡ください。
株式会社ジェピコ 製品担当:森園
E-mail:jepico_HSP@jepico.co.jp 

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