MicaSense社デュアルカメラシステムの活用例
昨年、MicaSense社より「RedEdge-MX Blue」(レッドエッジエムエックス ブルー)がリリースされ、従来のMicaSense社製品である「RedEdge-MX」と合わせてデュアルカメラシステムとしてのご使用が可能になりました。より高度なリモートセンシング/農業研究向けの10バンド取得可能な次世代型モデルとなり、大きな注目を集めています。
取得するバンドについて:
RedEdge-MX BlueはLandsatおよびSentinel衛星データと類似した波長帯域を取得します。新たにエアロゾルバンドを取得することから、沿岸部分や浅瀬の海洋研究にも役立てることが可能です。
RedEdge-MXとRedEdge-MX Blueで取得できる10バンドのデータを使用することで以下のことが可能になります。
- 採掘および伐採後の土地の監視
- 環境変化の起こり得る地域での在来種のマッピング
- 植物の病気を特定するためのカスタムインデックスの研究
また、NDVIやNDREといった植生インデックスに加え、新たにMCARIやクロロフィルインデックスといった植生インデックスが取得可能です。
※MCARI(Modified Chlorophyll Absorption Reflectance Index改良クロロフィル吸収反射率指数):植物の種類を識別するための葉緑素の濃度を判定
活用例:
こちらではRedEdge-MXおよびMX Blueのデュアルカメラシステムを用いた活用例をご紹介いたします。
下記図はアメリカにて撮影された画像です。デュアルカメラシステムを使用し、RGB画像を取得しました。河川や樹木、畑が写っています。
下記図はどの部分が河川、樹木、畑なのかをわかりやすくする為に、NIR(近赤外)-RedEdge-GREENの3色のバンドを組み合わせて表示した疑似カラー画像です。
更に、10バンドの画像データをGeoTIFFフォーマットで出力し、この画像を12種類の異なるカテゴリに分類するアルゴリズムを開発しました。
土、砂、水、草、木、枯れた植物、黄色の草、緑の作物(青野菜)、暗赤色の作物、暗緑色の作物、黄色の作物などを色付けしました。
結果は非常に正確で、 コンピューターはデータセット全体を分類することができました。
5バンドのデータではなく10バンドのデータを利用する場合、モデルを生成するための情報量が多いため、より正確で詳細な土壌分類を行うためのアルゴリズムの実現が可能となります。
デュアルカメラシステムは、DJI社以下機体で構成することが可能です。(メーカーから純正のマウントキットの販売がございます。)
・M100
・M200シリーズ(RTKバージョンを除く)
・M300
・INSPIRE 2
・M600 / M600 PRO
関連記事:
MicaSense社マルチスペクトルカメラ RedEdge-MXの詳細情報は、こちらをご参照ください。
MicaSense社についてはこちらをご覧下さい。
関連するメディア記事はこちらを参照ください。
製品紹介:
・弊社はMicaSense社のプレミアムパートナーに選ばれております
・新製品「RedEdge-MX Blue」リリースのお知らせ
事例紹介:
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インテグレーション説明:
・RedEdge-MXカメラのDJI社Inspire2への取付け方法
ソフトウェア説明:
・Atlasデータクラウドでマルチスペクトラルカメラの画像処理をしてみましょう!【植生指数(NDVI)表示】
・MicaSense社マルチスペクトラルカメラにおけるPix4D mapper上での処理方法について
撮影データセット:
・MicaSense社マルチスペクトラルカメラで撮影した水耕栽培データを公開いたします!
セミナー動画:
・MicaSense社マルチスペクトルカメラ×Pix4D fields オンライン共同セミナー動画を限定公開いたします!
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