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MicaSense社デュアルカメラシステムの活用事例:ミント栽培における有害雑草の検出

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MicaSense社デュアルカメラシステムの活用事例:ミント栽培における有害雑草の検出

こちらの記事ではMicaSense社デュアルカメラシステム (RedEdge-MX + RedEdge-MX Blue)を用いた、ミント農場における有害雑草検出の事例をご紹介いたします。

目次

 1 はじめに
 2 植物の特性で変わる検出難易度
 3 MicaSense社が誇る10バンドのソリューション
 4 まとめ

1 はじめに:

カナダアザミという植物は、農業害虫として知られている攻撃的で有害な雑草です。農作物から光、栄養素、水分を奪い農場の生産性を脅かす存在です。

ワシントン州とオレゴン州に広がるコロンビア川流域に農場を持つJSH農場は、この雑草の蔓延によってペパーミントとスペアミントの生産が脅かされていました。ペパーミントとスペアミントはともに多年生植物であるため、一年生植物と比較しても重大な雑草問題となっていました。

ミントの収量と品質の低下を防ぐためにJSH農場は、GISおよびリモートセンシングのサービスプロバイダーであるAnderson Geographics社に依頼し雑草分類からのスポットで散布可能なスプレー処方マップを入手することを試みます。

2 植物の特性で変わる検出難易度:

Anderson Geographics社はMicaSense社のRedEdge-MXALTUMを使用して、数千エーカー※1のペパーミント農場をマッピングし、雑草駆除のためのスプレー処方マップを提供しました。しかしスペアミント農場で同じワークフローを実行すると、フィールド全体を撮影した正確なトレーニングデータを使用しても、撮影されたデータの誤検出が多くみられました。その原因として、スペアミントの生理学的特性が関係していました。

スペアミント
          ペパーミント



ペパーミントとスペアミントはどちらもミントの一種ですが、ペパーミントはメントールのレベルが高いため(40%)、色が濃く、また葉の幅が狭いという特性があります。スペアミントはメントールの含有量が少なく(1%)、葉が明るい緑色です。スペアミント畑全体を見ると緑色の変化が大きいため、雑草と植えられた作物を区別することが困難でした。

※1エーカー=約0.4ヘクタール

3 MicaSense社が誇る10バンドのソリューション:

スペアミント農場の正確なスプレー処方マップを提供するために、高度な種分類のために光スペクトルの赤からRedEdge波長帯域に5つのバンドを含むMicaSense社デュアルカメラシステムを使用しました。計10バンドのソリューションはより高度な分類を可能にさせます。

デュアルカメラシステムを搭載したDJI社Matrice 100で農場を飛行させ、続いてAgisoft メタシェイプでデータを処理した後、有害な雑草であるカナダアザミの正確な分類マップが生成されました。63.5エーカーの農場で合計0.7エーカーのカナダアザミが検出されました。

RBG画像
 カラーコンポジット画像
   スペアミント農場のRGB分類画像


MicaSense社デュアルカメラシステムによって提供される情報がなければ、総スプレー面積は実際に必要なスプレー面積より7.7%多い5.6エーカーになっていました。強力な除草剤であるスプレーの散布コストは1エーカーあたり15.63ドルであるため、デュアルカメラシステムで撮影された画像から作成されたスプレー処方マップにより、905〜982ドル節約されました。

潜在的なコスト削減に加えて、スポットで処理する除草剤スプレーを採用することで作物全体への影響を回避し、収穫されるミントオイルの品質低下させることもありませんでした。

まとめ:

MicaSense社が提供するデュアルカメラシステムの10バンドは、大切な農作物に影響を与える有害な雑草検出に役立ちます。この事例でAnderson Geographics社は、デュアルカメラシステムの10バンドが、有害な雑草であるカナダアザミを管理するために正確な処方マップを提供するビジネスの将来的な運用の可能性を見つけました。

幅広い農作物の分類やマッピングに応用可能なMicaSense社のデュアルカメラシステムをぜひご検討ください!

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MicaSense社マルチスペクトルカメラ RedEdge-MXの詳細情報は、こちらをご参照ください。

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インテグレーション説明:
 ・RedEdge-MXカメラのDJI社Inspire2への取付け方法

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