Terabee活用事例#3【人数カウントセンサ導入/カジノ in イタリア】
今回は、イタリアのカジノホールにおける人数カウントソリューション導入事例についてまとめました。
▼公式ページにおける原文はこちら
People Counting Solution for Gambling Hall - People Traffic Count (terabee.com)
目次
1. はじめに:Terabeeとは?2. 建物内の人数や人流を把握することはビジネスにおいて大変重要
3. 使用した製品:3DCam80×60のご紹介
4. THE SARA XO' PLAY SOLUTION(ザ・サラ・ゾ・プレイ・ソリューション)にセンサが設置されるまで
5. 実証実験
6. Terabeeの人数カウントで実現できること
7. 人数カウントの技術をどう活用できるか
8. 類似製品のご紹介
9. お問合せ
はじめに:Terabeeとは?
Terabee(読み:テラビー)は2012年設立のフランスメーカーで、主にドローンやロボット向けの製品を開発及び製造しています。近年ではセンシング市場での知見を活かし、新規市場開拓を行っており今後更なる進化が期待されます。ジェピコでは、Terabee製品の販売だけではなくお客様の技術サポートも行っております。
建物内の人数や人流を把握することはビジネスにおいて大変重要
建物内の人数や人流を把握することは、ビジネスをするうえで非常に有益な情報になります。
イタリアにてカジノを経営するContek社では、ビジネス最適化のため(マーケティングや販売促進を目的とした顧客行動の理解、従業員や警備の配置など)、建物内の人数や人流データの活用を検討していました。
CEOであるアンドレア・アルマンド氏は、手始めにピエモンテ州サルッツォにある新しいカジノホール「Sala XO' Play」にて、カジノ向け人数計測ソリューションの試用を計画し、調査を開始しました。
同タイミングで、Terabeeは当時発売前だった“3DCam80x60”を用いた人数計測ソリューションの実証実験場を探していたため、2社で共同実験が行われることになりました。
使用した製品:3DCam80×60のご紹介
“Terabee 3Dcam 80x60”は、ToF技術を利用したコンパクトでローコストな屋内用3Dカメラで、スマートビルディング、自動化、ロボット工学などの分野でご使用いただけます。
また本製品とテラビーの人物カウントソフトと連携することで、部屋に出入りする人を正確に追跡してカウントすることができます。
ここがポイント!
・Terabee社の人数カウントソフトウェアで取得したデータは、ダッシュボード上にてリアルタイムまたはレトロスペクティブに分析することが可能です。
・コンパクトで小型なため、カジノホールのような薄暗い環境でも正確に作動します。
・80×60ピクセルの解像度で、大きな出入り口や通路の監視に最適です。
・“Terabee 3Dcam 80x60”はカメラではなく動作を検知するため、プライバシーの保護につながります。
*1 こちらの記事内でToF技術について解説しております。
*2 センサ単体のスペック情報はこちら
THE SARA XO' PLAY SOLUTION(ザ・サラ・ゾ・プレイ・ソリューション)にセンサが設置されるまで
カジノホール向けにシステムとソリューションの設計するにあたり、まず建物の図面と寸法を調べてセンサの設置場所の検討から始めました。
その結果1階建てで4つの部屋から構成されている建物に、計5台の“Terabee 3Dcam 80x60”がカジノホールの出入り口や通路内の天井に設置されることになりました。
更にWiFi接続を強化し、3ヶ月に渡りTerabeeによるリモートサポートとソフトウェアアップデートでカジノ向け人数計測システムのテスト導入を進めていきました。
実証結果
導入テストでは、時間/日/週/月といったように期間を詳細に分けて、建物内への流入を監視・測定しました。
高精度なデータ、プライバシー保護、使いやすいダッシュボードにより、Contek社は試験後も人数計測ソリューション継続活用し、現在は国内の5つの拠点に追加導入しようとしています。
Terabeeの人数カウントで実現できること
小型で目立ちにくい外観
高精度な人数計測データ
光が少ない場所でも強い性能を発揮
GDPRに準拠したデータ
リアルタイムとレトロスペクティブデータ両方取得可能
リモートデバイスの管理・サポート
Contek社CEO アンドレア・アルマンド氏のコメント
"Terabeeの人数カウント技術は、私が調べた他社製品よりも精度が高く、しかも低価格です。 センサーは、2人以上が並んでの入室も検知することができ、デバイスは驚くほど目立たない。今後3~6ヶ月の間に、すべてのカジノホールにTerabeeの人数カウントソリューションを導入し、他のシステムと統合する予定です。"
人数カウントの技術をどう活用できるか
人数計測ソリューションの用途は多岐にわたります。
例えば建物内の人数を把握することで、暖房、換気、空調システムの調整や、照明の管理に役立てることができます。更に小売業では、店舗レイアウトの最適化、スペースの最大活用などに活用されています。
類似製品のご紹介
Terabeeは、幅広い業種のユーザーニーズに対応するため、独自開発した「Terabee People Counting L-XL」を発表しました。
赤外線ToF技術を用いた3D深度センサーをベースにしたPeople Counting L-XLは、便利で正確なソリューションで、オペレーターはリアルタイムおよび過去のデータを直接、簡単に表示、取得することが可能です。
問い合わせ
株式会社ジェピコ
製品担当:森園
※上記電話番号はダイヤルインのため、担当者が対応できない場合もございます。
担当者不在の場合には、お手数ですがお問い合わせフォームまたは下記メールアドレスよりお願いいたします。
E-mail:jepico_HSP@jepico.co.jp
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