【Terabee】AWS IoTに接続可能で、簡単操作。Terabee社の人数カウントセンサーのご紹介

目次:
1. Terabee社について
2. Terabeeの人数カウントセンサーは、カメラ不使用でプライバシーを保護します。
3. Terabe人数カウントセンサーのご紹介
4. 検出イメージ
5. ジェピコ×Terabeeの人数カウントの強み
6. 人数カウント製品を使用してできること
7. Terabee人数カウントセンサのインテグレーション例
1. Terabee社について
Terabee(読み:テラビー)は、2012年に設立されたフランスのメーカーで、主にドローンやロボット向けの製品を開発・製造しています。近年では、センシング市場で培った知見を活かし、新しい市場の開拓を進めており、今後さらに進化することが期待されています。ジェピコでは、Terabee製品の販売だけでなく、お客様に対する技術サポートも行っております。
2. Terabee人数カウントセンサーは、カメラ不使用でプライバシーを保護します。
Terabeeの人数カウントセンサーは、ToF(Time-of-Flight)技術を採用しています。ToFは、音ではなく光を発信し、対象物(人)に当たって跳ね返ってきた時間を元に距離を測定する技術です。超音波センサーと比較して、小型・軽量・低消費電力という特性を維持しながら、比較的大きな距離の計測、高速な読み取り、高い精度を実現しています。
また、カメラを使用していないため、個人を特定することなく人数をカウントできます。プライバシーを守りながら、軽量で取り付けやすいデザインを提供します。
3. Terabe人数カウントセンサーのご紹介
【狭いエリア向け】People Flow Counting M2.0
このセンサーは単数検知のみ対応しています。最大90cm幅のドアでの使用を推奨しています。
・このセンサーは狭いドア向けに設計されているため、人の進行方向がカウントに大きく影響します。
・進行方向が想定と異なる場合(例えば、ドアの前を横切るなど)には、正確なカウントが行われません。
・また、ドアを大きく斜めに横切った場合など、場合によっては正確にカウントできないことがあります。
使用推奨場所: トイレ、会議室、オフィス、ビルの廊下など
【広いエリア向け】People Flow Counting L-XL
このセンサーは、複数検知対応で、人流が多い大きなドア向けに使用が適しています。 また、指定高さ以下を検知しないように設定することも可能です(例:1m以下の子供は検知しない)。
・初期設定時に、モニタリングする空間に対して「IN」エリアと「OUT」エリアの設定が必要です。
・人数カウントは特定の境界線を越えた場合のみ行われるため、例えば「IN」エリアを横切っただけの人や、境界線を越えない人はカウントされません。
使用推奨場所:ビルのメインエントランス、大会議室、店舗、劇場、スポーツアリーナなどの大規模施設
新製品:サーマル人感センサもあります。
4. 検出イメージ
5. ジェピコ×Terabeeの人数カウントの強み
- AWS IoTへの簡単接続
- 簡単なセットアップ
- 比較的お手頃な価格設定
- 充実した技術サポート
ジェピコには専任の技術チームがございますので、セットアップ等でお困りの際にはサポート体制が整っております。
※サポートは、弊社経由でご購入いただいた場合に限りますので、予めご了承ください。
6. Terabeeの人数カウントセンサを使用してできること
これまで手動で行っていた来店者カウントの自動化
- 来場者の動きに基づいて設計を見直し、スタッフの配置場所を最適化することで、施設の効率化を図ります。
- 立ち入り禁止エリアへの入場を監視・検知し、セキュリティ強化を実現します。
- コロナ禍において、オフィスや店舗内での人数制限をサポートし、安全で安心な環境を提供します。
スマートビルディングオートメーションへの応用
- 建物内の稼働状況を把握し、運営状況の最適化に役立てます。
- 暖房、換気、空調システムの制御・管理を支援し、エネルギー効率を向上させます。
7. Terabee人数カウントセンサのインテグレーション例
Terabee人数カウントセンサは、Webシステムへのインテグレーションを実現するために、HTTP PushおよびMQTTプロトコルに対応しています。特にMQTTプロトコルは、AWS IoT Coreの標準メッセージングプロトコルとして広く採用されており、クラウドシステムとの高い親和性を持つ製品です。
弊社では、Terabee People Counting M (現:People Flow Counting M2.0)の人数カウントデータをAWS IoT Coreでモニタリングするデモを構築しました。このデモを通じて、実際のインテグレーション例をご確認いただけます。以下に、構築したデモの構成図を示します:
Terabee People Counting M (現:People Flow Counting M2.0)から出力される人数カウントデータを、AWSインスタンスで作成したMQTTブリッジを介してAWS IoT Coreに送信し、リアルタイムでモニタリングできるシステムを構築しました。MQTTブリッジには、Mosquittoというソフトウェアを使用しました。デモシステムの構築には、以下のAWSブログ記事を参考にして設定をしています。: How to bridge Mosquitto MQTT broker to AWS IoT
構築したデモシステムに合わせてTerabee PCMを設定し、最終的にAWS IoTのコンソールから以下のメッセージの確認が可能となりました:
このように、AWS IoT Coreによる人数カウントデータのMQTT Subscribeまでの行程が簡単に実施できるため、他のIoT機器と組み合わせたシステム構築や、複数台のPeople Counting M (現:People Flow Counting M2.0)から収集したデータによる人流解析も、余計な開発工数をかけることなく実現可能です。
お問い合わせ
株式会社ジェピコ
E-mail:jepico_HSP@jepico.co.jp
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