Terabee People Occupancy Counting サーマル人感センサーのご紹介

Terabeeより、新たな人数カウントセンサーが発売されました。
その名も「Terabee People Occupancy Counting」。従来のTerabeeの人数カウントセンサーはToF技術を利用していましたが、本製品は人体から放出される赤外線(熱放射)を検知します。RGBカメラ撮影とは異なり、写真をキャプチャしないため、個人を特定することはできません。このように、プライバシー保護にも配慮したTerabee People Occupancy Countingは、あらゆる光条件下で正確な稼働率データを取得し、会議室や広いスペースを最大限に管理することができます。また、データをシステム開発やビル運用に活用することで、ビルやフロアの省エネ対策やスマートビルディング化を実現することが可能です。
製品の主な特徴
- 広い床面積をカバー(例:設置高さ2.4mで約64㎡をカバー)
- 観測範囲内に複数のエリア(最大8つ)を設定し、特定のエリアの監視/除外が可能*1
- RGBカメラ撮影とは異なり、プライバシーに配慮された設計*2
- サーマルセンサーによる高い人間認識率、98%以上の精度
- プラットフォームにとらわれず、サードパーティ製サーバーにデータを送信可能(MQTT/HTTP)、継続料金不要
- 部屋の利用状況に比例した直接アナログ出力(0~10V)
- バッテリー不使用のため、メンテナンスの手間が不要
- 低照度および完全な暗闇での動作が可能
- パッシブセンサー(受動型センサー)のため、低消費電力
*1 特定のエリアの監視/除外について
8m×8mの観測範囲内でユーザーが自由にエリアを設定します(重複不可)。
観測エリアか、観測除外エリアかを設定し、観測エリアの場合にはそのエリアに存在する人の人数が取得できます。例えば、オープンオフィスの席ごとにエリア設定を行うことで、席の使用状況を把握することが可能です。
*2 赤外線センシングについて注釈
赤外線イメージセンサーが高解像度の場合、個人を特定可能なレベルで対象物を検出できます。今回のTerabeeセンサーは低解像度かつ、ユーザーがイメージデータを取得できない(人の有無を検出するために限って使用)ため、プライバシー侵害の問題はありません。

従来モデル(ToF技術)との違い
- ToFセンサーではなく、サーマルセンサーを使用
- 広範囲で検知可能
- 検知可能範囲内でエリア分けして人数把握が可能
- 検知範囲に直射日光が当たっている物体や地面があっても動作可能

アプリケーション
・スペース管理・最適化
・人数管理
・省エネのためのエネルギー管理 など
寸法
仕様
TB-POC
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計測方法 |
サーマル・赤外センシング |
視野角 |
160° |
測定エリア寸法 |
64㎡(8×8) |
設置高さ |
2.4~4.0m |
広範囲でのマルチデバイス対応 |
〇 |
屋外使用 |
✖ 屋内のみ対応 |
精度 |
98% |
データ通信 |
リアルタイム通信または事前に設定した通信間隔 |
電源 |
5.5×2.1mmジャック(10-30V DC±5%-1A) |
消費電力 |
平均2W |
アナログ出力 |
0-10 V (部屋の占有率に応じた出力値) |
LEDインジケーター |
LED2個 |
起動にかかる時間 |
3分以下 |
寸法 |
直径110mm×36mm |
重量 |
140g |
素材 |
ABS PU 8158 |
色 |
白(他の色をご希望の方はご案内可能) |
動作温度 |
-10℃~35℃ |
保管温度 |
-20~60℃ |
設置方法 |
付属のマウンティングプレートによる天井取り付け。 |
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接続 |
Wi-Fi 2.4GHzまたは ギガビット・イーサネット |
セットアップツール |
デバイス内蔵ウェブGUI |
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推奨ケーブル |
CAT6以降 |
IPアドレス |
DHCPスタティックIP |
デバイスのホスト名 |
terabee-<serial_number> |
プロトコル |
HTTP/HTTPS, MQTT/MQTTS |
ポート番号 |
53,123,80/443,1883/8883 |
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Wi-Fi SSID |
POC<serial_number> |
デバイスのホスト名 |
poc<serial_number> |
ホワイトリスト登録済みドメイン |
*.terabee.com |
データホスティング (Terabee IoTプラットフォーム使用時) |
クラウドホスティング データセンター所在地:アムステルダム データ保存期間:2年間 |
参照規格 |
CE、RoHS、UKCA (継続中) |

設置方法
観測対象エリアの中心に設置します。この際、鏡や金属壁などの赤外線を反射する物体が観測範囲に含まれないようにする必要があります。
問い合わせ
株式会社ジェピコ
E-mail:jepico_HSP@jepico.co.jp
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