【人数カウント】ToF技術とは?その魅力と仕組みを解説

株式会社ジェピコでは、Terabee社の製品を取り扱っております。
Terabeeの人数カウントセンサにはToF技術が採用されており、本記事ではその仕組みと魅力について解説いたします。
参考記事:What is a Time-of-Flight sensor?
Terabee社について
Terabee(読み:テラビー)は、2012年に設立されたフランスのメーカーで、主にドローンやロボット向けの製品を開発・製造しています。近年では、センシング市場での知見を活かし、スマートビルディング分野をはじめとする新規市場の開拓にも力を入れており、今後さらに進化が期待されています。ジェピコでは、Terabee製品の販売に加え、お客様への技術サポートも提供しております。
ToFの定義
ひとことで言うと、ToF技術とは「Time of Flight」の略で、距離を計測するための技術です。ToF技術は赤外光を使用し、対象物による光の反射または透過にかかる時間を利用して距離を測定します。簡単に言うと、光の速度が一定であることを利用し、光が物体に当たって反射し、センサーに戻るまでの時間を計測することで距離を算出する仕組みです。
ToFを用いるメリット
ToF技術を採用するメリットは、赤外光を使用して非常に高精度で距離を測定できる点です。よくステレオカメラと比較されますが、ToFセンサーが優れている点は以下の通りです。
ToFセンサーは、光が少ないまたはない状況でも動作可能。
ステレオカメラ方式は、明るい環境が必要です。
ToFセンサーは、セットアップが容易。
ステレオビジョンのアルゴリズムやデータ処理は複雑で、より多くのキャリブレーションが必要な場合があります。
100%のプライバシー保護。
ステレオカメラはカメラ/ビデオを使用するため、人物を特定することが可能です。
ToFセンサーは、測距にとどまらず、立体的な距離情報を取得し、それを基に3次元の画像として表現することができます。そのため、この特性を活かして人数カウントや物体の形状認識など、さまざまな分野で活用されています。
ToF技術はプライバシーを保護しながら人数をカウントします。
そんなToFセンサーですが、人数カウント分野との相性が非常に良いのが特徴です。カメラではなく高精度なToF技術を活用することで人の出入りを迅速かつ正確に認識でき、プライバシー保護しながら稼働率データを提供することが可能です。
ToF技術を用いた人数カウントシステムは、人が通過する際にToFセンサーでその人物との距離を測定し、その情報を基に人数をカウントします。
例えば、商業施設やイベント会場などでの入退場管理や集客数の測定に活用されており、正確かつ迅速に人数を把握することができるため、効率的な運営やセキュリティ管理に貢献しています。また、人数カウントだけでなく、滞在時間や動線分析などの情報も取得できるため、より効果的な施策の立案に役立っています。
ToFセンサーの市場展望への期待度は高く、その高精度と汎用性から、自動運転車両やロボティクス、VR/ARデバイスなど、さまざまな分野での利用が予想されます。さらに、センサーの小型化や省電力化が進むことで、市場規模の拡大が見込まれています。
Terabee人数カウントセンサーラインナップ

問い合わせ

株式会社ジェピコ
製品担当:森園
E-mail:jepico_HSP@jepico.co.jp
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