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【固定翼ドローン】迅速な災害救助、山火事のマッピング in フロリダ

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【固定翼ドローン】迅速な災害救助、山火事のマッピング in フロリダ

株式会社ジェピコは、AgEagle社(MicaSenseeBee固定翼ドローン)の正規代理店です。
本記事は、以下を参照しています。
Rapid disaster relief: mapping Florida wildfires with the eBee drone - AgEagle Aerial Systems Inc.

VISION
eBee TAC
詳細資料をチェック

 毎年フロリダで、何千エーカーもの原野と多くの家屋が、落雷やがれきからの飛び火で焼失しています。20205月に干ばつ、強風、低湿度に見舞われたフロリダ州全土にて発生した70件の山火事のひとつに「ウォルトン郡のマセットバイユー火災」がありました。同火災は、約350エーカーの土地を焼き、59棟の建造物に被害を与え、34棟の家屋を破壊しました。

フロリダ州立大学の災害リスク政策センター(CDRP)および危機管理・国土安全保障プログラムのディレクターであるデイビッド・メリック氏と彼のチームは、山火事の現場で緊急救助隊を支援しました。そこで活躍したのは、AgEagle社のeBee X*。同製品がどのように被災地の地図作成にて活用され、重要な洞察をもたらしたかについて、メリック氏が説明してくれました。
(*最新のモデルは、eBee TACです。)

写真:FSU災害リスク政策センター提供 202057

目次

マッピングに適したツール探し

メリック氏が率いるチームは、マセットバイユーで発生したような大規模な火災向けマッピング用に、迅速で使いやすく、信頼性が高いうえに高品質なデータを作成できるマッピングツールを必要としていました。 特に軽量な固定翼のドローンは、従来の回転翼に比べ、より長距離を長時間飛行でき、効率的な面が条件にぴったりでした。
eBee X

数回の試用の後、選ばれたのはAgEagle社の固定翼マッピングドローンeBee Xでした。eBeeXの活用により、最大90分の飛行時間、122mで最大500ha(400ftで1,236A)の範囲を1回の飛行でカバーし、高精度のオンデマンドRTK/PPKにより、1.5cm(0.6 in)までの精度を満たしました。

詳細な計画

今回撮影対象となった火災は、COVID-19流行時に発生したため、大学のキャンパスは閉鎖され移動の制限によりチームが火災現場に赴くのに長時間を要しました。

前提として、火災による被害は予測不可能なものなので、フライトプランの設定が非常に重要でした。メリック氏が率いるチームは、ウォルトン郡の司令部からの前情報を基にドローンの飛行経路を決定しました。
eMotion

フライトプランには、AgEagle社のeMotionを用いることで飛行における実現性を評価し、事前に標高データを読み込むことができました。また火災現場付近の空き地の多くは、すでに大型機材の保管場所として使用されていましたが、eMotionでドローンを発進・回収するのに十分なスペースがある安全な場所を見つけることができました。
eBee X 離陸

課題の克服

1日目は計2回の飛行で被災地全体をマッピングし、2日目には高度400ftの飛行で被害を受けた家屋を対象に下層レベルのモデリング用のデータを収集しました。
eBee Xによるマッピング

当時、風が非常に強く、操縦士は最大20ktの突風の中でドローンを飛行させる必要がありましたが、eBee Xは頑丈なつくりでパフォーマンスに問題ありませんでした。着陸時も、強い向かい風にもかかわらず、うまく機能しました。

「山火事の性質は絶えず変化するため、可能な限り迅速かつ効率的にこの地域をマッピングしなければならないというプレッシャーは非常に大きなものでした。しかし、固定翼のドローンeBee Xを用いたことで、わずか2回の飛行と1時間のデータ処理で、高精度の地図を撮影することができました。この種のプロジェクトでは、スピードとシンプルさが重要であり、eBee Xがそれを実現したのです。」とメリック氏はコメントしました。

重要な洞察の収集

最終的にeBee Xを用いて2,000枚以上(2日間)の画像が撮影され、チームは被災地の詳細な地図を作成することができました。また、早い処理速度により、消防隊が消火活動する上で極めて重要な役割を果たしました。
マッピングデータの収集

郡緊急事態管理局は、撮影データを使って正式な被害査定を行い、家屋の火災被害における規模、全焼の割合を確認しました。また、地域の電気通信や電力などの公共インフラの被害を記録する上でも重要な役割を果たしました。
Burn Ban

この画像は、特定の環境条件下での焼き畑禁止令の重要性をフロリダ州全体に啓蒙するために、今後何年にもわたって使用され続けることでしょう。

今後の展望

刻々と変化する複雑な課題にもかかわらず、CDRPチームはeBee Xを使用し、迅速かつ効率的に火災したエリアのマッピングをしました。次のステップでは、ハリケーン後の州全体の被害評価や偵察にドローンを使用することを検討中です。そのほかにも、eBee Xを使って迅速なニーズ評価(RNA)をし、救助活動がハリケーン被害を受けた地域に入る前にベースマップを素早く作成できるように対応中です。

VISION
eBee TAC
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問い合わせ



eBeeビジョンシステムは、ジオサーフ株式会社が輸入・技術サポートを提供し、株式会社ジェピコを通じで日本国内で販売されています。

問い合わせメールアドレス:eBeedrones@jepico.co.jp
電話番号:03-6757-6183 

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【リアルタイムでデータを確認できる固定翼ドローン】eBee VISIONの取り扱いを開始しました。

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