【固定翼UAV活用事例】洪水後の復旧対応にマッピングドローンを活用

株式会社ジェピコは、AgEagle社の正規代理店としてeBeeの固定翼ドローンを取り扱いしております。こちらの記事では、災害対応におけるケーススタディを紹介いたします。(参考記事はこちら)

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危険な場所で迅速かつ安全に状況把握するには?
災害発生後の対応として非常に重要になのは、素早い情報収集と現場の状況把握です。
実際に洪水被害を受けた地域にてeBee固定翼ドローンで撮影したデータが、適切な処置を講じるための貴重な手がかりとなった事例があります。
2023年9月ブルガリアの沿岸自治体ツァレヴォは、壊滅的な増水に見舞われ、数多くの建物が水没、橋が崩壊したりと被害の大きさは死者を出す程でした。
当時、深刻な被害により被災地へのアクセスが危険だったことから迅速かつ安全なソリューションが必要とされました。
eBee固定翼ドローンによる迅速な災害対応
復旧作業の効率向上のためブルガリア環境・水省はソフィア大学聖クリメント・オフリツキ地理空間研究技術センターに、洪水地域の地図作成(マッピング)を依頼しました。マッピングの範囲は、2つの河川敷と豪雨によって被害を受けたエリアを網羅したもので、同大学のチームは、RTKマルチドローンミッション用にRGBカメラ、S.O.D.A.を搭載した2台のeBee Xドローンを手配しました。
状況把握から分析、共有までたった1日で完了
マッピングに携わったウラジスラフ・トレンキン氏のコメントがこちら。
「私たちがeBee Xを選んだ理由は、短時間で広大な領土をマッピングし詳細で正確なデータを取得できるためです。」
彼らはeBee X2機を同時に用いたフライトを2回行い、被災地全域の2Dオルソモザイクと3D標高モデルの作成を約50分間で行いました。その後、Pix4Dを使用して被災地全体の画像処理をわずか4時間で完了しています。
つまり、同研究センターが現場までの移動に要した時間・データ処理・公開を含むすべての作業は、eBee固定翼ドローンの使用により、1日で完了したことになります。
ドローンデータで復興活動を支援
被災地の現場状況を把握するうえでeBee Xドローンのデータは、次のアクションを決めるための貴重な材料になりました。この事例では、マッピングデータより水没した2台の車が発見されたため、手始めにそれらの位置特定・救済処置がとられています。その他にも崩壊した橋がドローンの詳細かつ正確なデータにより発見されています。
このように、災害後の安全性が保障されていない場所でもドローンを活用することで遠隔で安全に状況把握ができます。
今回のeBee固定翼ドローンを用いた大規模なマッピングは、洪水発生後の極めて短期間で実施されたもので、大きな成果であったとして政府や自治体当に評価されています。以下は復興が進んだツァレヴォです。
災害後の現場把握のツールとして、ドローンの普及は今後広がっていくことが期待されます。
eBee固定翼ドローンについて詳しく知りたい方はこちら



御見積・製品の問い合わせ
eBeeビジョンシステムは、ジオサーフ株式会社が輸入・技術サポートを提供し、株式会社ジェピコを通じで日本国内で販売されています。
問い合わせメールアドレス:eBeedrones@jepico.co.jp
電話番号:03-6757-6183 (森園)
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