【SAB】400Hz航空機給電用GPU/GSEケーブル

2024/11/27

１．はじめに

空港では、信頼性や安全性、高品質といったキーワードは非常に重要な意味を持っています。

空港で航空機に給電する際に用いられる400Hz空港地上電源ケーブルは、耐候性・耐油性、および使用される際に常に滑走路上を引きずられるため非常に高い耐摩耗性を備えている必要があります。さらに、滑走路では航空機の停止位置など常に計画が変更されることもあり、ケーブルには最高の柔軟性が求められます。

主には以下の2種類となります。

・地上電源ユニットGPU (Ground Power Units：滑走路の地面に埋め込み式で設置されているタイプ)

・地上支援装置 GSE(Ground Support Equipment：滑走路内を走行する車輛に搭載されているタイプ)

SAB社で提案する400 Hz 航空機給電用ケーブルは全ての製品ラインナップでこれらすべての要件を満たしています。
GPU および GSE ケーブルは、ケーブル固定敷設、および非固定敷設、そして巻き取り（リーリング）アプリケーションに対応しています

２．400 Hz 航空機給電用GPU/GSEケーブルの特徴

航空機給電用GPU/GSEケーブルは空港・滑走路で使用される際にその使用法ゆえ、常に高い摩耗に耐える必要があります。

GPU (Ground Power Units：滑走路の地面に埋め込み式で設置されているタイプ) もGSE(Ground Support Equipment：滑走路内を走行する車輛に搭載されているタイプ)も共にケーブルは航空機まで滑走路上を引きずられながら引き伸ばされ、また、使用後はリールに巻かれるかもしくはケーブル同士こすれあう状況で格納されます。
いずれの方式であっても常に滑走路やケーブル同士の非常に大きな摩擦にさらされることになるのです。

そのため、SAB社の提案する400 Hz 航空機給電用ケーブルは、ケーブルのシースを2層構造に仕上げ、ケーブルの内側のシースと外側のシースの素材の色を異なる色に仕上げています。
外側のシース素材が摩耗すると、内側のシース素材の色が見え始めることで、ユーザーにケーブルの摩耗具合を視覚的に知らせ、近い将来にケーブルを交換する必要があることを示すサインとしているのです。

３．製品仕様・構成

SAB社の提案する400 Hz 航空機給電用ケーブルの1シリーズであるGP 400 SFは以下のような仕様・構成を一例として提供しております。

● 低容量絶縁
● 非常に柔軟で扱いやすい
● 狭いスペースでも格納しやすい
● 耐久性が高く、摩耗に強い


導体	裸銅撚線
絶縁	SABIX (SAB社特許取得の特殊素材)
電流容量	型番：34007123 　231 A (最大 10 分) 　　　　　　　　　　262.5 A (最大 5 分) 　　　　　　　　　　294 A (最大 10 秒) 　　　　　　　　　　420 A (最大 2 秒) 　型番：34007223 286 A (最大 10 分) 　　　　　　　　　　 325 A (最大 5 分) 　　　　　　　　　　 364 A (最大 10 秒) 　　　　　　　　　　520 A (最大 2 秒) 　with reference to LV112-3 and an application based current time profile as well as the following application conditions 　- ambient temperature up to max. 52°C 　- two phases of the same colour interconnected to one core 　- further cores (25 mm² blue and 1mm² / 34007123) resp. (35 mm² blue and 1mm² / 34007223) without charge 　- single laying at or on surfaces
カラーコード	control cores: 黒、数字 1～18 　neutral core: 青　phase core: 白、茶、黒　(同じ色の 2 つのコアが相を形成)
シース材質	特殊化合物
シース色	オレンジ色
定格電圧	Uo/U 0,6/1 kV
試験電圧	コア/コア 4000 V AC
最小曲げ半径	固定敷設: 4 x d 　非固定敷設: 6 x d
温度範囲	固定敷設: -40/+70 °C 　非固定敷設: -20/+70 °C
有害物質含有	不使用: 欧州連合の RoHS 指令に準拠