生産性を向上させより安全かつ快適な作業環境を目指す クレーン向けソリューション事例:3次元超音波風速計

強風によるクレーンの転倒防止対策として、LI-COR(旧: Anemoment)社の3次元超音波風速計 TriSonica™ Mini Wind & Weather Sensorをご紹介いたします。
クレーンの運用を行うにあたって、風による事故を防ぐことは、大きな課題となっています。特に高所では、予想以上に地上の風速より大きくなる傾向があり、上空の風速を的確にモニタリングすることができれば、クレーンの転倒事故を減らすことにつながります。
さらに、大型のクレーンにおいては”風の息”という風速、風向の揺らぎが共振を発生させることがあり、予想外の事故にもつながります。この風の変化の周期をモニタすることができれば、予想外の事故の発生を回避することができます。
本記事では、弊社が取り扱うLI-COR社製の風速・気象計測センサーの応用を提案させていただきます。小型軽量で可動部がなく、風速だけでなく、風向、気温、湿度、気圧、傾き、方位データも測定する万能小型風速計です。
2. Anemoment社について
LI-COR社は、ネブラスカ州リンカーンにある環境・バイオ分野の機器を取り扱うメーカーです。
特にLI-COR社製の”TriSonica Mini Wind and Weather Sensor”は、手のひらサイズの大きさでありながら、大気モニタリング、天気予報、乱気流計算、生態研究に役立つ、各種センサをまとめた強力な製品です。そのサイズから持ち運びが容易であることはもちろんですが、可動部品を持たないため耐久性、メンテナンス性の上でも優れており、半永久的な設置にも向いております。LI-COR社は、特許取得済みのノイズ除去技術を有しており、「風を知る」方法をユーザー様に提供いたします。
3. TriSonica™ Mini Wind & Weather Sensorの特徴

●コンパクト
→手のひらサイズ、約9.2cm×9.2cm×5.4cm(フラットタイプ)
●軽量
→ゴルフボールほどの質量、わずか50g(フラットタイプ)
●低消費電力
→高効率で必要な電源は5-32VDC@320mWのみ
●高い保守性
→可動部品が無い安心設計
4. 製品詳細
● 風速最大50m/sまで計測可能● リアルタイムでエアーフローを3次元計測
●可変出力データレート1Hz/ 2Hz/ 5Hz/ 10Hz/ 20Hz/ 40Hz
●このセンサひとつで風速・気温・圧力・方位・空気密度・風向・湿度・三次元加速度の測定が可能
●無償のGUIが提供されます。
※製品のデザインや仕様は予告なく変更する場合がございます。ご了承ください。
5. アプリケーション提案
本センサを使用したシステム構成を提案いたします。従来から、安全のために”吹き流し”等を利用し、風速を監視する方法はありますが、自動で強風のアラートを出すことができません。
また、”風向の変化”や”風の息”といった事象を定量的に観測し、警報を上げるには、“TriSonica Mini Wind and Weather Sensor”のようなセンサでデジタルデータを取得し、コンピューターで演算の上で発報するシステムが不可欠です。
また、“TriSonica Mini Wind and Weather Sensor”は非常に小型で持ち運びが簡単、さらに防水、防塵機能を有しており、建築工事の現場での取付、移動が容易なシステム構築にも向いたセンサとなっています。
高層ビルの建築現場で利用可能な安全対策製品の開発をご検討される方は、一度ご相談ください。

6. クレーン向けソリューション事例
https://www.jepico.co.jp/media/sab/a191
課題:ノイズに影響されずカメラ画像ので、CAN通信やイーサネット通信を実現したい