STAR-Dundee社 SpaceFibre(スペースファイバー) ご紹介

2022/02/10

宇宙

STAR-Dundee社は、Dundee大学と共同で開発した、宇宙機器通信用データリンク・ネットワーク技術を用いた、SpaceFibre 評価機器・試験機器を提供しております。
SpaceFibre は、SpaceWire を高速化した、欧州の次世代規格となり、同社は規格制定にも携わっています。

・はじめに
・SpaceFibre で実現可能なこと
・QoS/FDIR について
・SpaceFibre 性能
・関連メディア
・お問い合わせ

本記事では、STAR-Dundee社が提供している、SpaceFibre 機器についてご紹介致します。
*STAR-Dundee社その他取扱い製品はこちらの記事をご参照下さい：
・STAR-Dundee社 SpaceWire (スペースワイヤ) のご紹介
・Star-Dundee社 PANGU ソフトウェアのご紹介

■はじめに

SpaceFibre はESA (European Space Agency) 向けにSTAR-Dundee社とDundee大学が各国のエンジニアの意見を取り入れながら共同で開発した、宇宙機搭載型データリンク・ネットワーク技術です。
電気ケーブル・光ファイバーケーブルの双方で機能します。
今では、広く使用されているSpaceWire 技術の次世代版となり、より高度なスループット・低質量を実現し、またQoS (Quality of Service) 及びFDIR (Fault Detection, Isolation and Recovery) などを含む新しい機能が追加されています。

■SpaceFibre で実現可能なこと

SpaceFibre は...
- QoS 及びFDIR を内蔵し、SpaceWire 技術と互換性がある為、より幅広い宇宙機搭載の通信アプリケーションに対応

- 迅速なシグナル伝達、エラー報告、システム時間情報の配信を可能にする低遅延通信メッセージの提供

- ネットワークレベルで、既存のSpaceWire 機器と相互接続が可能

- レガシー機器にてQoS やFDIR 機能を最大限に活用することができます。

*SpaceWire についての詳細情報はこちらの記事をご参照下さい。
・STAR-Dundee社 SpaceWire (スペースワイヤ) のご紹介

■QoS/FDIR について

●QoS (Quality of Service) 特徴
- 仮想チャンネルを使用することで、単一物理リンク上で複数の独立された通信チャンネルを提供します。

- 各チャンネルは、優先・帯域幅予約・Scheduled-QoS を提供します。

=> これらのQoS メカニズムを併用することで、非常に汎用性の高いQoS を実現し、ネットワーク帯域を無駄に使用することなく確定性通信 (scheduled, deterministic communication) が可能となります。

●FDIR (F) 特徴
- 障害/エラーを検知・リンクから分離・復旧させ、障害/エラーの伝播及びさらなる障害の発生を防止します。

- ガルバニック絶縁、一時的エラーからの復旧、仮想チャンネルとフレームでのエラー制御、<バブリング・ノード> 保護を提供します。

■SpaceFibre 性能

- Microsemi社;RTG4 　- Xilinx社;Virtex5QV	3.125 Gbits/s
- Microsemi社;RTAX	2.5 　 Gbits/s
- マルチレーン使用時	40 Gbits/s