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acontis technologiesとは?

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acontis technologiesとは?
acontis technologies社は、EtherCATマスタ「EC-Master」を中核に、リアルタイム通信ソフトウェアで装置制御を支える技術企業です。

EtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)は、モーション制御や高速I/Oなど、「硬いリアルタイム」が必要な装置で広く採用されている産業用イーサネットです。
しかし、実装・立ち上げ・量産運用までを見据えると、規格への理解だけでなく、マスタ側ソフトウェア、診断、相互接続性、運用時の監視など、さまざまな実務課題が発生します。

acontis technologies(アコンティス・テクノロジーズ)は、こうしたEtherCAT導入の要所となる「ソフトウェア層」を専門とし、EtherCATマスタスタックや設定・診断ツール、シミュレーション、監視・解析ツールを提供する技術企業です。
ハードウェアベンダーではなく、リアルタイム通信ソフトウェアに特化してEtherCATエコシステムを支えている点が、大きな特長です。

本ページでは、acontisを初めて知る技術者向けに、会社の位置づけ、製品ポートフォリオ、導入メリット、ユースケース、評価・導入の進め方までを整理して解説します。


acontis technologiesの概要

acontis technologiesは、EtherCAT技術、Windowsリアルタイムソフトウェア、リアルタイム仮想化・ハイパーバイザー分野のプロバイダーとして知られています。
特にEtherCAT領域では、マスタ(MainDevice)向けソフトウェアを中核に、ネットワーク設定、診断、シミュレーション、解析・監視までを一連のツールチェーンとして提供しています。

装置メーカーの視点では、EtherCAT導入の難しさは、単に「通信がつながるか」ではありません。次のような実務要件を継続的に満たせるかが重要です。

  • 短周期サイクルで安定動作し、CPU負荷やジッタを抑えられること
  • Distributed Clocks(分散クロック)による高精度同期を実現できること
  • 量産時の相互接続性と、現場でのトラブルシューティング性を確保できること
  • 運用中の状態監視や予兆保全につながるデータを取得できること

acontisは、これらを実現するためのソフトウェア基盤を提供し、装置メーカーが制御アルゴリズムや製品の差別化に集中できる開発環境づくりを支援します。



EtherCAT導入でマスタソフトウェアが重要な理由

EtherCATは、オンザフライ処理によって高効率な周期通信を実現します。
一方、実際のシステムでは、マスタ側がフレーム生成、周期処理、メールボックス通信、エラー処理、同期制御を確実に行う必要があります。そのため、装置性能の多くがマスタ実装の品質に依存します。

特に、次のような用途では、マスタのリアルタイム性と診断性が装置立ち上げ工数を大きく左右します。

  • 多軸サーボ・ロボット制御:同期精度とジッタが装置性能を左右する
  • 半導体製造装置・検査装置:高速I/Oと安定稼働が求められる
  • 工作機械・CNC:周期性の乱れが加工品質へ直結する


acontisのような、フィールド実績を持つマスタスタックとツールチェーンを活用することで、スクラッチ実装で起こりやすい規格解釈の違い、例外処理不足、解析困難などのリスクを低減し、導入期間を短縮しやすくなります。


EtherCATマスタスタック「EC-Master」

acontisの代表的な製品が、EtherCAT MainDevice(マスタ)向けプロトコルスタックのEC-Masterです。
EC-Masterは、組み込み向けリアルタイムOSを含む多様な環境で動作するよう設計・最適化され、幅広いOSやCPUアーキテクチャでの実装に対応しています。また、C/C++をはじめとする複数言語向けAPIが用意されており、制御アプリケーションへ統合しやすい構成となっています。

EC-Masterの主な機能

 周期プロセスデータ通信   PDO交換を高速かつ確定的に実行。
メールボックス通信  CoE、EoE、FoE、AoE、SoEなどの各種プロトコルに対応
ネットワーク設定  ENIファイルを用いた構成や、起動時のトポロジチェックを実行 
同期制御  Distributed Clocksを用いた高精度同期を実現
診断  エラー検知、状態遷移、通信品質の把握に役立つ情報を提供

EtherCATでは、単に短周期で動作するだけでなく、CPU負荷を増やしすぎずに安定動作することが重要です。EC-Masterは、リアルタイム性能とCPU負荷の両立を考慮し、実装・最適化のノウハウを含むスタックとして提供されています。


設定・診断ツール「EC-Engineer」

EtherCAT導入の現場で工数が増えやすいのが、ネットワーク構成、起動失敗の原因解析、運用時の変更管理です。
acontisは、構成と診断を統合したエンジニアリングツールのEC-Engineerを提供しています。

EC-Engineerは、オフラインでの構成作成と、実ネットワークに接続したオンライン診断の両方を支援します。主な機能は次のとおりです。

  • バススキャンによるネットワークトポロジの把握
  • ENIファイルの生成
  • EtherCAT状態の表示
  • プロセスデータの監視
  • オブジェクトディクショナリの操作
  • EEPROM・レジスタへのアクセス

立ち上げからトラブル解析までを一つのツールで扱えるため、装置メーカーには次のような実務メリットがあります。

  • 立ち上げフェーズでの試行錯誤を減らせる
  • 保守・サポート時に再現性のある手順で原因を切り分けられる
  • 仕様変更や派生機種で設定を再利用しやすくなる

EtherCATシミュレーション「EC-Simulator」

装置開発では、I/Oやドライブなどの実機がそろう前に、ソフトウェア開発を進めたい場面があります。
acontisは、EtherCATネットワークを仮想化し、SubDevice(スレーブ)をシミュレーションすることで、ハードウェアが未完成の段階でもマスタアプリケーションの検証を進められる環境を提供しています。

実機がなくても開発・検証を前倒し

EC-Simulatorを活用することで、ハードウェアの完成を待たずに、
通信処理や異常系を含む各種テストを進めやすくなります。

開発の前倒し

 ハードウェア完成待ちの期間を短縮し、 
ソフトウェア開発を先行可能

異常系テスト

 エラーや障害のシナリオを再現し、 
検証の再現性を向上

工数の見える化

 実機立ち上げ前に課題を洗い出し、 
工数見積もりの精度アップ


運用・保全を支える監視・解析機能

EtherCATネットワークでは、導入後の運用フェーズで断続的に発生する不具合が問題になることがあります。瞬断やエラーカウンタの増加などは現場で再現しにくく、原因特定に時間がかかりがちです。

acontisは、ネットワークの診断、解析、監視に向けた複数のソフトウェアツールやライブラリを展開しています。目的に応じて、次のような運用へ発展させることができます。

  • 設定変更リスクを抑えたネットワーク診断
  • EtherCATフレームの解析
  • 通信状態の継続的な監視
  • SCADAやIIoTなど外部システムとの連携

これにより、装置の立ち上げだけでなく、長期運用まで含めた品質確保や保守性向上に貢献します。


主な用途・業界

acontisのEtherCATソフトウェアは、リアルタイム性と同期精度が重要な分野で活用されています。

市場 半導体・検査装置
産業用ロボット
工作機械・CNC
FA・自動化設備
課題  高速I/O
 安定稼働
 多軸同期
 短周期制御
 周期性
 同期精度
 搬送、包装、
 分散I/Oなど


これらの用途に共通するのは、短周期制御と高精度同期に加え、量産運用での安定性や保守性が重視される点です。

導入メリット

EtherCATをゼロから実装する場合、開発期間、デバッグ工数、規格準拠性の確保が大きな課題になります。acontisのソフトウェアとツールチェーンを活用することで、次のようなメリットが期待できます。

開発期間の短縮  通信レイヤを早期に固め、制御機能や装置の差別化領域へ集中できます。
実装リスクの低減  規格準拠性や相互接続性を確保しやすくなります。
 立ち上げ工数の削減   構成・診断ツールにより、原因切り分けを効率化できます。
運用性の向上  監視・解析機能により、保全やトラブル対応を行いやすくなります。

結果として、製品化のタイミングを前倒ししやすくなり、装置品質の再現性も確保しやすくなります。


よくある質問


EtherCAT導入に関するお問い合わせ

acontis製品の選定、評価、実装、立ち上げについて、JEPICOの営業・技術窓口がご相談を承ります。


参考情報:
acontis technologies 公式サイト
EC-Master(EtherCAT MainDevice/マスタスタック)
EC-Engineer(EtherCAT構成・診断)
EtherCAT Technology Group(ETG)

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