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【MIL規格準拠】セミカスタムができる小型ミックスレイアウトコネクタ”CMMシリーズ”【NICOMATIC社】

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【MIL規格準拠】セミカスタムができる小型ミックスレイアウトコネクタ”CMMシリーズ”【NICOMATIC社】

コネクタ選定の際、サイズでお困りになったご経験をお持ちの方は多くいらっしゃるかと思います。
特に防衛・航空宇宙市場では、サイズと重量を削減し機能を拡充しながらも、より高い信頼性が求められます。
そんな小型化・ニーズにお応えするのが、NICOMATIC社(仏)のコネクタシリーズです。
今回は、その中でも特にお問合せをよくいただく同社の代表的なシリーズ、
3種類のコンタクトを1つに集約するミックスレイアウト構造のコネクタ -CMMシリーズ- をご紹介します。 

 
 

1.CMMシリーズの特徴

基板対基板、基板対ケーブル、ケーブル対ケーブルで使用可能な2mmピッチのコネクタです。
NASAも認めるPPS(ポリフォニレンサルファイド)という特殊なプラスチック素材でできたシェルが特徴で、高い強度・耐熱性・耐薬品性・難燃性など多くのメリットがあります。
低周波コンタクト(LF)、同軸コンタクト(HF)、高電流コンタクト(HP)の3種類を自由に組み合わせることが可能で、一般的なD-subコネクタと比べ最大60%の小型化・50%の軽量化を実現することができます。
MIL-DTL-55302F、BS-9525-F0033の両規格試験を規定以上の数値でクリアし、使用可能温度範囲も-60℃~+260℃までと広範囲なのが特徴です。
セミカスタムのため全て受注生産となりますが、部材から全て本社工場で生産・管理をしているため同等の高信頼性コネクタを扱う他社に比べ短納期であることも大きな魅力の1つです。

💡POINT💡
① 高耐久部材で構成され、MIL-DTL-55302Fに準拠した高い信頼性
② “低周波・同軸・高電流“3種類のコンタクトを自由に組み合わせることができ、省スペースを実現
③ 部材から全て本社工場で生産をしており、セミカスタム品なのに短納期

 

2.コネクタ仕様の決め方 -セミカスタム方法-

先述の通り、NICOMATIC社のCMMコネクタはセミカスタムであり、その組み合わせは標準品だけで1,500万通り以上にも及びます。
今回はそんなCMMコネクタのセミカスタム方法について簡単にご紹介させていただきます。

すでにある程度仕様がお決まりでしたら、以下手順の中から必要仕様(ピンの種類・本数・PCB厚さ・Fixingの種類)をお選びのうえ、本記事最下部の連絡先・又はお問い合わせフォームよりお問合せ下さい。

STEP1 シェルを選ぶ
先ずは必要なコンタクト数・列数を元にシェルを選びます。

  コンタクト配列(LFコンタクト換算) 対応固定ネジ(Fixing Hardware)
CMM 100 series
CMM100_male.png
1列
LFコンタクトのみ
ラッチのみ
CMM 200 series
CMM200_male.png
2列
LFコンタクトのみ
ラッチのみ
CMM 220 series
CMM220_multimix_male.png
2列
LFコンタクト + HPコンタクト or HFコンタクト、
LFコンタクト + HPコンタクト + HFコンタクト、
HPコンタクトのみ、
HFコンタクトのみ
ガイドピン(Racked)タイプ
ネジ締め(Locked)タイプ
CMM 320 series
CMM320_female.png
3列
LFコンタクト + HPコンタクト or HFコンタクト、
HPコンタクトのみ、
HFコンタクトのみ
ガイドピン(Racked)タイプ
ネジ締め(Locked)タイプ
CMM 340 series
CMM340_female.png
3列
LFコンタクト + HPコンタクト or HFコンタクト、
LFコンタクト + HPコンタクト + HFコンタクト、
HPコンタクトのみ(2列)、
HFコンタクトのみ(2列)
ガイドピン(Racked)タイプ
ネジ締め(Locked)タイプ


STEP2 入れるコンタクトの種類を選ぶ

NICOMATIC社では、一般的な信号ピンを含めパワー・同軸(RF)の3種類のコンタクトを選択できます。
表面実装(SMT)、スルーホール(DIP)、ケーブル接続(圧着/はんだ付け)など、実装方法も広くお選びいただけます。

コンタクト 仕様
LFコンタクト(信号)
Contact_Y_male_Through hole soldering straight on PCB, 3mm length.png
電流値         :3 A @ 25℃
               2.2 A @ 85℃

稼働電圧(Sea level)    :800 VDC
実働電圧        :1,200 VDC

コンタクト抵抗値    :max. 10mΩ
インシュレーション抵抗値:1,000mΩ min.

対応ケーブル径     :AWG22, 24~28
HPコンタクト(パワー)
3300CMM_male.png
Series30
1コンタクトあたり     :35A
1コネクタあたり    :20A

絶縁耐圧(Sea level)  :耐電圧1,500 VRMS, 定格電圧500 VRMS
高高度(70,000ft)  :耐電圧360 VRMS, 定格電圧120 VRMS

対応ケーブル径   :AWG12, 14, 16, 18, 20

Series22
1コンタクトあたり:20A
1コネクタあたり :10A

絶縁耐圧(Sea level):耐電圧900 VRMS, 定格電圧300 VRMS
高高度(70,000ft)  :耐電圧300 VRMS, 定格電圧100 VRMS

対応ケーブル径   :AWG16, 18, 20
HFコンタクト(同軸)
1300CMM_male.png
インピーダンス      :50Ω/75Ω
絶縁抵抗       :106
2コンタクト間絶縁 :-75dB※使用ケーブルによって異なります

耐電圧       :1,000 VRMS
定格電圧      :80vAC/500mA

HF用ケーブルSeries30:20GHz
HF用ケーブルSeries22:6GHz


※LFコンタクト(信号)には、カードエッジタイプやプレスフィットに対応したコンタクトもございます。

STEP3 固定ネジの種類を選ぶ
NICOMATIC社では対PCB固定・対ケーブル固定用の金具を豊富に揃えております。
六角ドライバー・マイナスドライバー対応の2種類からお選びいただけ、Racked(ガイドピン)タイプとLocked(ネジ締め)タイプがございます。
また、新しく”嵌合をさせる→ネジを固定する”といった2ステップでロックが可能な「Captive Screw」,「 Quarter Turn」も標準でお選びいただけるようになっております。

固定ネジ(Fixing hardware) 仕様
ラッチタイプ
CMM200_male.png
ラッチ止めタイプ。

コネクタを押し込むことで嵌合をさせられます。
ラッチ同士がしっかり固定されるため耐振動・衝撃性能の高さが特徴です。
コネクタの取り外しには、専用工具が必要となります。
ガイドピン(Racked)タイプ
M49_Fixing.png
ガイドピンタイプ。

押し込んで嵌合させるタイプ。
シェル同士がしっかり嵌まるためしっかり固定されますが、
ネジ締めタイプと比較すると固定ネジ同士の固定力は高くありません。
ネジ締め(Locked)タイプ
M12_Fixing.png
ネジ締めタイプ。

ネジを締めていくことで嵌合させるタイプ。
ガイドピンタイプに比べしっかり固定されるため、
より耐振動・衝撃性が高いことが特徴です。
六角タイプ・マイナスタイプからお選びいただけます。
Captive Screwタイプ
M16C_Fixing.png
ネジ締めタイプの進化版。

ガイドピンタイプと同じく、コネクタを押し込んで嵌合をさせるタイプ。
嵌合をさせた後にネジを締め込むため、
ネジ締めタイプと同じ耐振動・衝撃性能を誇ります。
専用の六角スパナ/レンチでネジを締め込みます。
Quarter Turnタイプ
M16Q_Fixing.png
ネジ締めタイプの進化版。

ガイドピンタイプと同じく、コネクタを押し込んで嵌合をさせるタイプ。
嵌合をさせた後にネジを押し込みながら1/4回転させることでコネクタを固定します。
嵌合をさせた後にネジを締め込むため、
ネジ締めタイプと同じ耐振動・衝撃性能を誇ります。
手でも締め込めるタイプであるため、専用工具などが必要ありません。

※上記以外にも豊富なラインナップがございます。

その他にもケーブルアセンブリをはじめ、バックポッティング、O-ringなどのオプションもあり、お客様のご要望に合わせて製造しております。
また、フルカスタム実績も豊富なため標準品でないものであっても柔軟なご提案することが可能です。

 

3.まとめ

NICOMATIC社では、標準のセミカスタムから本格的なフルカスタムまで、柔軟に対応することができます。
製品へのお問合せ・ご質問に関しましては、以下連絡先・又はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

Webからのお問合せはコチラ⇒[お問合せフォーム]

事業開発推進本部
スペース&コミュニケーションマーケティンググループ
担当:中村, 伊地知
TEL:03-6362-0316
Email: a_nakamura@jepico.co.jp, a_ijichi@jepico.co.jp

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