Spectrolabが支える宇宙用ソーラーセル

2025/11/18

Spectrolab社とは？

1) 会社概要

Spectrolab(スペクトロラボ)社は、1956年にアメリカ；カルフォルニア州で設立された宇宙市場向けの高効率太陽パネル・ソーラセルの開発・製造を行う企業となります。
同社はBoeingの子会社でありながら、販売制限を受けることなく、米国や欧州の大手電機メーカからNew Space顧客まで、同社のパネル・セルを供給しています。
弊社より国内に供給している実績品、ソーラセル（CICS: Coverglass/Interconnect/bypass diode付）となります。

2) Spectrolab社製品の特徴

・AIAA規格品：
米国規格協会 (ANSI) と米国航空宇宙学会 (AIAA) の共同発行の規格に基づき品質試験や確認が行われています。

・搭載実績
設立来供給を続けており、6,500,000枚以上 / 1000機以上のプロジェクトに採用、軌道上の実績があります。

・カタログ品/カスタム品
同社ではソーラセル単体のカタログ品から、カスタム(サイズ/組み合わせ)までご用意しています。カスタムの場合は仕様調整が必要となりますが、カタログ品であれば3～6か月程度で供給可能となります。(2025/11月時点)

・高効率
同社ではトリプルジャンクションセルの改良を常に図っており、現行主力製品のXTE-SFは、32.2％のBOL(Beginning of Life)の高効率となります。EOL(End of Life)の効率は27.9％となります。
*EOL (AIAA-S-111-2005/ESCC 1e15 (GEO 15年)

■CICS	■Circuit	■Panel	■Wing
・Coverglass interconeected cell ・26.6㎠~80.8㎠まで希望に沿って提供可能・ボリュームで価格は変動・構成もプロジェクトの要求に沿って変更可能	・セルはご希望の出力電圧に沿って回路化・すべて溶接済み・エレクトロルミネセンス、LAPSSテストも実施可能・構成変更可能（タブ、Pig tails、インターフェイス等）	・セルはパネル基盤に完全に接続・環境、電気試験実施	・複数のソーラーパネルが完全に組み立てられたソーラーアレイ・力学と電気接続に関する豊富な経験・展開試験・衛星搭載のための完全に完成されたソーラーアレイを供給

■XTE-family

[AIAA規格に沿った3接合のソーラーセルです。]

・AIAA-S111-2014に完全準拠

・プロジェクトに合わせて選べる３種類のセル
-XTE-SF for GEO and LEO
(27.9%）efficiency at 1e15
-XTE-HF for MEO
(23.6%) efficiency at 1e16
-XTE-LILT for LILT
(37%) efficiency at Jupiter conditions

■XTE family ラインナップ■
主力製品となるXTEシリーズのソーラセルを以下表にて示します。
＊データシートはこちらからダウンロードできます＊

	XTE－SF	XTE-HF	XTE-LILT
BOL効率	32.2%	32.1%	37%（5.5AU） 31.6%（１AU）
EOL効率	27.9% （1e15 1MeV)	23.7% (1e16 1MeV)	×0.84 (1e15 1MeV)
規格	AIAA-S111-2014	AIAA-S111-2014	AIAA-S111-2014
ターゲット軌道	LEO-GEO	MEO	深宇宙、太陽照射強度が極めて低い環境用
その他：特徴		Operates 1℃ Cooler	木星環境でBOL37％