3ポジション・4ポジションのロータリースイッチとは?新人エンジニア向けにわかりやすく解説

装置や機器の操作部に使われるロータリー式の部品には、ロータリーエンコーダーやロータリースイッチなどがあります。 どちらも「つまみを回して操作する」という点では似ていますが、役割は少し異なります。
本記事では、3ポジション・4ポジションのロータリースイッチの違いと製品選定時に確認すべきポイントを新人わかりやすく解説します。
1. ロータリースイッチとは
ロータリースイッチとは、つまみやノブを回すことで、あらかじめ決められた接点や回路を切り替える部品です。 たとえば、装置の動作モードを「OFF」「低速」「高速」に切り替えるような用途で使われます。
一般的な押しボタンが「押す/離す」という操作であるのに対し、ロータリースイッチは 「回して位置を選ぶ」操作になります。そのため、複数のモードを直感的に切り替えたい場合に適しています。
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2. ロータリーエンコーダーとの違い
ロータリーエンコーダーとロータリースイッチは、見た目が似ていることがありますが、基本的な役割が異なります。
| 項目 | ロータリースイッチ | ロータリーエンコーダー |
| 主な役割 | 決められた位置を選択する | 回転量や回転方向を検出する |
| 操作感 | カチッと位置が決まる | 連続的または段階的に回転を検出する |
| 向いている用途 | モード切替、回路切替、電源切替 | メニュー操作、数値設定、ボリューム調整 |
新人エンジニアが注意したいのは、「つまみを回す部品=すべてエンコーダー」ではないという点です。 モードを明確に切り替えるだけであれば、ロータリースイッチの方がシンプルで適している場合があります。
3. 3ポジションと4ポジションの違い
3ポジションロータリースイッチ
3ポジションロータリースイッチは、3つの位置から1つを選択するスイッチです。 たとえば、以下のような使い方が考えられます。
- OFF/低速/高速
- 手動/自動/メンテナンス
- モードA/モードB/モードC
選択肢が少ないため、操作がわかりやすく、誤操作を減らしやすいという利点があります。 装置の操作に慣れていないユーザーが使う場合や、必要な機能が3つに整理できる場合に向いています。
4ポジションロータリースイッチ
4ポジションロータリースイッチは、3ポジションに比べて選択肢が1つ増えます。 そのため、より細かい制御や複数機能の切り替えに対応できます。
- OFF/低/中/高
- エコ/標準/高出力/カスタム
- 停止/準備/運転/診断
ただし、選択肢が増えることで、回路設計や表示設計も少し複雑になります。 そのため、「本当に4つの選択肢が必要か」を確認することが重要です。
4. 代表的な使用例
産業機器
産業機器では、運転モードの切り替えやメンテナンスモードの選択にロータリースイッチが使われます。 たとえば、通常運転、調整、点検、停止といった状態を明確に分けたい場合に有効です。
車載・特殊車両
車両分野では、走行モードや照明モード、補助装置の切り替えに使用されることがあります。 4ポジションにすることで、エコ、標準、スポーツ、カスタムのような複数モードを1つの操作部に集約できます。
医療機器
医療機器では、電源レベルや動作モードの切り替えなど、確実な操作が求められる場面で使用されます。 操作位置が明確に分かれるため、ユーザーが現在の設定を把握しやすい点がメリットです。
防衛・航空関連機器
防衛・航空関連では、通信モードや動作モードの切り替えなど、高い信頼性が求められる用途があります。 このような分野では、操作感、耐久性、環境耐性なども重要な選定条件になります。

※画像はイメージです
5. 選定時に確認すべきポイント
1. ポジション数
まず確認すべきなのは、必要な切り替え数です。 3つのモードで十分なのか、4つ目の設定が必要なのかを整理します。 不要にポジション数を増やすと、操作がわかりにくくなる場合があります。
2. 接点構成
ロータリースイッチは、内部でどの回路をどの位置に接続するかが重要です。 回路図や制御仕様と照らし合わせて、必要な極数、接点数、ショーティング/ノンショーティングなどを確認します。
3. 操作感
「カチッ」としたクリック感は、ユーザーにとって重要な情報です。 操作感が弱すぎると、位置が変わったか分かりにくくなります。 逆に重すぎると、操作性が悪くなります。
4. 使用環境
屋外、車載、医療、防衛、産業機器など、使用環境によって必要な耐久性が変わります。 温度、湿度、振動、粉じん、薬品、手袋での操作など、実際の使用条件を考慮することが大切です。
5. 定格
スイッチには、流せる電流や電圧の上限があります。 制御信号用なのか、電源系の切り替えなのかによって、必要な定格が異なります。 必ずデータシートで確認しましょう。
6. Grayhill社の関連製品紹介
Grayhill社は、ロータリースイッチ、メカニカルエンコーダー、光学式エンコーダー、ホールエフェクトエンコーダーなど、 さまざまなロータリー操作デバイスを展開しています。 ここでは、3ポジション・4ポジションの切り替え用途を検討する際に参考になる製品カテゴリを紹介します。
Series 09 ロータリースイッチ
| Series 09は、複数のポジション構成を選べるロータリースイッチシリーズです。3ポジションや4ポジションの構成も確認できるため、モード切替用途の検討に適しています。 詳細リンク: Grayhill Series 09 Rotary Switch |
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Series 42 / 44 ロータリースイッチ
| 堅牢性や多様な回路構成を重視する用途に適したロータリースイッチシリーズです。 4ポジション構成の製品例もあり、産業機器や特殊用途でのモード切替に向いています。 詳細リンク: Grayhill 44A90-01-1-04N |
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Series 51 ロータリースイッチ
| 比較的コンパクトな構成で、4ポジションの切り替え用途にも使用できるロータリースイッチです。 接点構成や定格を確認しながら、制御信号の切り替えなどに活用できます。 詳細リンク: Grayhill 51M30-01-3-04N |
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メカニカルエンコーダー
クリック感のある回転操作で、メニュー選択や数値設定を行いたい場合は、ロータリースイッチではなく メカニカルエンコーダーが適している場合があります。 たとえば、ユーザーが画面を見ながら設定値を増減させるような操作では、エンコーダーの方が柔軟です。
詳細リンク:
Grayhill Mechanical Encoders
光学式エンコーダー
より高い分解能や長寿命が求められる場合は、光学式エンコーダーも選択肢になります。 操作部の回転量や方向を正確に検出したい用途に適しています。
詳細リンク:
Grayhill Optical Encoders
7. まとめ
3ポジション・4ポジションのロータリースイッチは、装置のモード切替や回路切替に便利な部品です。 3ポジションはシンプルでわかりやすく、4ポジションはより細かな制御に対応できます。
一方で、ロータリーエンコーダーは回転量や方向を検出する部品であり、ロータリースイッチとは役割が異なります。 新人エンジニアが選定する際は、まず「決まったモードを選ぶのか」「連続的に値を変えるのか」を整理することが重要です。
Grayhill社は、ロータリースイッチから各種エンコーダーまで幅広いロータリー操作デバイスを展開しています。
操作感、耐久性、接点構成、使用環境を確認のうえ、用途に合った製品をご提案させていただきます。
お気軽にお問い合わせください。
8. お問い合わせ
担当者: インフラビジネス部 平賀
TEL: 080-5083-6593
E-mail: k_hiraga@jepico.co.jp












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