宇宙機器通信規格 SpaceWire / SpaceFibre を牽引する STAR-Dundee 社とは

目次
- 1) Star-Dundee会社概要
- 2) SpaceWire/SpaceFibreについて
- 3) SpaceFibre製品のラインナップ
- 4) 欧州で人気の高いSpaceFibre製品のご紹介
- 5) 供給実績
- お問い合わせ
Star-Dundee社とは?
Star-Dundee社は2002年にダンディ大学の研究部門からスピンアウトして設立された宇宙・航空分野のエンジニアリング企業になります。
本社はスコットランド、ダンディー社に置かれており、スペイン・バルセロナにも子会社を持っています。
ダンディー大学で研究開発された通信規格である「Space Wire」と「Spece Fibre」を使用した宇宙機器メーカーや研究機関に対して、主に地上用の解析・試験機器を提供しております。
SpaceFibreは、SpaceWireを高速化した、欧州の次世代規格となり、同社は規格制定にも携わっています。
SpaceWire は宇宙機に搭載されるデータ処理ネットワークであり、観測機器・大容量メモリ・プロセッサ・ダウンリンクテレメトリ及びその他サブシステムを接続します。
SpaceWire は実装が容易にでき、また宇宙環境下にてデータ処理アプリケーションを支える特徴を持ち、様々な宇宙ミッションに最適なソリューションとなっています。
SpaceFibre はESA (European Space Agency) 向けにSTAR-Dundee社とDundee大学が各国のエンジニアの意見を取り入れながら共同で開発した、宇宙機搭載型データリンク・ネットワーク技術です。電気ケーブル・光ファイバーケーブルの双方で機能します。
今では、広く使用されているSpaceWire 技術の次世代版となり、より高度なスループット・低質量を実現し、またQoS (Quality of Service) 及びFDIR (Fault Detection, Isolation and Recovery) などを含む新しい機能が追加されています。
2003年1月にSpaceWire規格が発表されて以来、ESA,NASA,JAXA,Roscosmosから様々なミッションに採用され続け、多くの宇宙機にて広く使用されています。
3)SpaceFibre製品ラインナップ
SpaceFibre 製品は、評価・試験用途から実機搭載、FPGA設計までカバーしている点が特徴です。
ハードウェア製品としては、SpaceFibre機器とPCを接続するPCIeインターフェースボードや、ネットワーク構築に用いられるSpaceFibreルータを提供しており、システム評価や統合試験に活用できます。一方開発者向けにはSpaceFibreIPコア(Single-Lane, Multi-Lane, Routing Switch)をラインナップしており、FPGAやASIC上に高速・高信頼なSpaceFibre通信機能を実装可能としています。
4)欧州市場で人気の高いSpaceFibre対応製品(STAR-Ultra PCIe Interface)
Star-Dundee社が提供するSTAR-Ultra PCIE Interfaceは、次世代宇宙通信規格SPaceFibreに対応したマルチレーンインターフェイスおよびリンク解析装置です。SpaceFibre装置の評価や試験、デバッグを効率化するために設計されており、接続したホストPCから双方向で10Gbit/s超の高速データ通信が可能です。
![]() |
![]() |
この製品は 2 ポートの SpaceFibre クアッドレーンインターフェイス を備えており、各レーンは最大 7.5 Gbit/s の信号レートに対応しています。そのため、最大リンク速度は 30 Gbit/s に達します。各インターフェイスは 8 つの仮想チャネル(Virtual Channels) を持ち、複数通信の同時処理や優先制御など、さまざまな運用に対応できます。さらに、ホット/コールド冗長化や非対称リンク設定など、堅牢な通信構成にも対応しています。
特徴のひとつとして、リンク解析機能 が挙げられます。特定のトリガーイベントを検出すると、送受信される SpaceFibre トラフィックをハードウェアメモリにキャプチャでき、その後 PC 上でネットワーク〜パケット〜フレーム〜ワードレベルまで詳細に解析・可視化できます。解析結果はフィルタリングや CSV 形式でのエクスポートも可能で、開発現場でのトラブルシューティング効率を大幅に高めます。
また、STAR‑System ソフトウェアスイート が付属しており、Windows/Linux 対応のドライバや GUI アプリケーション、C/C++ や Python 向けの API など、さまざまな環境での開発・操作がサポートされています。
このように、STAR‑Ultra PCIe Interface は SpaceFibre 機器の性能評価やネットワーク挙動の可視化を強力に支援するツールとして、宇宙通信機器の開発現場で高い有用性を発揮します。
| Product | STAR-Ultra PCIe Interface | STAR-Ultra PCIe Single-Lane Router |
|---|---|---|
| Interface or Routing Switch | Interface | Routing Switch |
| Number of Ports | 2 | 8 |
| Lanes per Port | Up to 4 | 1 |
| Virtual Channels per port | 8 | 8 |
| Lane Data Signalling Raye |
1, 1.25, 1.5, 1.875, 2, 2.5, 3, 3.125, 3.75, 5, 6, 6.25, 7.5 Gbit/s |
1, 1.25, 1.5, 1.875, 2, 2.5, 3, 3.125, 3.75, 4, 5, 6, 6.25 Gbit/s |
| Link Analysis | On port 1 | No |
| Software Channels | 16 | 18 |
5)供給実績
Star‑Dundee 社は設立以来、NASA、ESA、JAXA など世界の主要宇宙機関や宇宙産業を顧客として製品・技術を供給してきました。SpaceWire 技術は多数の宇宙機に搭載され、次世代の高速ネットワーク技術である SpaceFibre もすでに実機デモや実装計画が進んでいます。これらの技術・製品は衛星開発のテスト・評価・運用の現場で幅広く活用されています。
お問い合わせ
以下事項につきまして、問い合わせフォームよりご連絡ください。
お手数おかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
【関連記事】
惑星探査センサー検証のための高精度シミュレーション環境『PANGU』
Mail:r_matsuura@jepico.co.jp
担当者:松浦








![【出展情報】SPEXA-[国際]宇宙ビジネス展@東京ビックサイト 2025/7/30(水)~8/1(金)](https://www.jepico.co.jp/dcms_media/image/SPEXAcoverpicture.png)



