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【製品紹介】acontis EtherCAT マスターソフトウェア "Lx-Win"の特長に関して

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【製品紹介】acontis EtherCAT マスターソフトウェア
<目次>
1. はじめに
2. Lx-Winの特徴
3. まとめ

1. はじめに

 昨今、Linuxは最も人気のあるリアルタイムOSとなっています。ハードリアルタイム動作、高度な開発ツール、幅広いハードウェアドライバーとソフトウェアのサポートにより、産業用コントローラの大手メーカーでも使用されています。
代表的なアプリケーションはPLC、モーションコントロール、数値制御システムなど、リアルタイム性の高い要件があります。

そんなLinuxですが、acontisはLinuxとWindowsのHypervisorであるLx-Winという製品がございます。
acontisは、EtherCAT通信のマスタスタックを提供しているメーカーですが、Lx-Winを使用することでWindowsとLinuxを並行して実行しながら、EtherCAT通信を行うことが可能です。
*Hypervisorとは:コンピュータを仮想化し、複数の異なるOSを互いに干渉させることなく動作を可能にするソフトウェアです。ソフトウェアに対し、物理的なコンピュータのように振る舞う仮想マシンを作り出し、様々なOSを稼働させることが可能となります。

本記事では、acontisの提供するLx-Winについて紹介します。

2. Lx-Winの特徴

 Lx-Winを使用することで、WindowsとLinuxを同時に実行できます。様々なLinuxドライバー、fieldbusコントローラ、GigEカメラシステム、通信スタック(EtherCAT、Profinet、OPC、OPC UA、TSNなど)、またはCNCコントローラやソフトウェアPLCなどの複雑なソフトウェアソリューションを、変更を加えずにLinux上で使用できます。

【Lx-Winで実現できること】
Lx-Winを使用すると、リアルタイムハイパーバイザソリューションを使用してハードウェアを統合し、WindowsとLinuxを1台のPCで同時に実行できます。
仮に現行の環境が、WindowsベースのGUIシステムとLinuxベースのコントローラを使用していて2つに分かれている場合、Lx-Winでは単一のハードウェアに統合することが可能となります。
(Eclipseまたは、Microsoft Vidual Studio VS2015以降が開発に使用可能)


Lx-Winでは、リアルタイムアプリケーションと非リアルタイムのWindowsパートへ分離アプローチをします。Lx-Winはハイパーバイザー環境の上にLinuxのハードリアルタイムカーネルを差し込みます。
このハイパーバイザー環境がキーとなっており、リアルタイムのパフォーマンスとWindowsからの分離を保証します。そのため、仮にWindows上で不具合が起きても、Linux上でリアルタイムエラー無して実行が継続されます。


【特長的な機能】
●Linux32/64bit対応
●Linux Yoctoサポート
●1つまたは複数のコアでLinuxを実行する
●Windows上でブルースクリーンエラーが発生した際、Linuxはリアルタイムエラー無しで実行継続
●Windowsの7以降の32/64bit版で利用可能
●必要に応じてIntel VT、VT-dハードウェア仮想化を利用して堅牢性を強化
●サードパーティのLinuxアプリケーションとドライバーの変更は必要なし
●WindowsとLinux間の仮想ネットワーク接続(アプリケーションレベルのTCP/IP通信とローカルデバッグ用)
●acontis製EtherCATマスタスタックはそのまま使用可能

【Lx-Winを使用する上での利点】
●ハードウェアの統合
 -2番目のコントローラシステムまたは、インテリジェントプラグインカードを保存する
 -よりコンパクトなコントローラを構築可能

●ソフトウェアの統合
 -Linuxと互換性のある高速学習曲線
 -強力な開発ツール(Visual Studio, Eclipse)を使用したリアルタイムアプリケーション、コミュニケーションプロトコル、GUI
 -既存のLinuxソフトウェアの再利用

●拡張性
 -追加のハードウェアコストなしで既存のLinuxアプリケーションをWindows環境に統合

●主な使用事例
 -PCベースでの制御(PLC、モーションコントロール、コントローラ)
 -リアルタイム計測とデータ収集
 -既存のLinuxアプリケーションにWindows機能を追加

3. まとめ

 本記事で紹介した、Lx-WinはWindowsとLinuxのハイパーバイザーソリューションです。
また、WindowsとLinuxは分離してアプローチを行うため、仮にWindows上でブルースクリーンエラーが発生した際も、Linux上では干渉することなく使用することが可能です。
追加のハードウェアコスト無しで既存のアプリケーションをWindows環境に統合することができ、導入時のハードルも低いのが特徴です。

ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問合せください。

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