.lasデータ作成に革命。工数を一切排除したLSAPシステム
<目次>
1. .lasデータ作成に革命。LASPシステム
2. ドローンレーザー測量のメリット
3. ギャラリー
4. まとめ
この記事ではドローン用レーザー測量機のサプライヤであるGeo-Info社が開発したLSAPシステムについて紹介します。Geo-Info社はソリッドステートLiDARを使用したレーザー測量機から、Reigl社のハイエンドLiDARを搭載した測量機まで幅広く取り扱いのあるシステムベンダです。すべての測量機にRGBカメラと、この記事で紹介するLSAPシステムが搭載されており、LIDARの点群データとカメラのRGBデータを高い精度でマッチングさせた色付き点群データの出力が可能です。
"LSAP"は、LiDAR Synchronous Acquisition and Processingの略です。
LSAPの仕組み
LSAPは以下の内容を自動的に実行いたします。
・対象地域のデータ収集の選択
・冗長データのフィルタリング(離陸、着陸、旋回など)
・軌道計算
・レーザー点群の生成
・レーザー地理情報内のポイントへ正確なRGB配置
・エアストリップ間の高低差の調整
エッジ情報はすべてのフライトライン
・精度管理のためLiDARシステムのキャリブレーション値を適用
・RAWデータは別ファイルで保存
・座標変換
※着陸時、Post-Processing時と同等精度のRGB LASファイルをダウンロード可能です。
1-3 注目ポイント!
すでにLSAPシステムそのものが注目のソフトウェアになりますが、やはり注目する点はドローンからデータを取り出した時点でPPK処理(後処理)がされた.lasデータと同等の精度を持った.lasデータが引き出せること。ドローンレーザー測量で大きく改善された測量業務の効率を、更に一段階押し上げることができます。また、座標変換までしてくれるのも大きなポイントです。すでにレーザー測量機をお使いのユーザーであればご存じの通りデータの座標変換には高額なデータ編集ソフトが必要になります。ドローンレーザー測量はレーザーを起動して飛行させるだけでは業務が完遂されません。その後、データを引き出し、.lasデータを作成し、更に作成した.lasデータを測量用ソフトウェアにインストールすることで、様々な業務が可能になります。LSAPシステムはそれらの業務効率を飛躍的に上昇させます。
これまでGeo-Info社が提供するLSAPシステムについて触れてきました。ではそのシステムがどんな機種に搭載されているか、というと下の画像GLC-Sになります。上で触れている通り、このレーザー測量機には最新のソリッドステートLiDARが搭載されており、今までの機械式LiDARとは比べ物にならないくらい高性能です。このLiDARについては別の記事でも紹介していますので、詳細はそちらからご確認いただければと思います。
ソリッドステートLiDAR搭載 GLC-S
2-2 圧倒的315,000ポイントのノイズレスな点群データ
現在、市場で主流になっている機械式レーザー測量機はデータシート上では300,000点や1,200,000点となっています。しかし、回転式のLiDARを使用しているため、少なくとも半分以上は上空に向かってレーザーが照射されています。また、真横に向かって照射されているレーザーのデータも基本的には使用されません。データとして使用できるポイントの数はデータシートの数分の一になります。一方でこのGLC-Sは60°の照射角の中に315,000点レーザーが照射されます。それも回転数は1秒間に380回です。これまでの機械式のLiDARに比べて圧倒的な性能を誇ります。
GL-120
GL-54
GLR
3-1 ソリッドステートLiDAR:点群の量が多いので、すき間が見えません。

3-1 機械式LiDAR:フレームレートがmax20Hzのため、線と線の間にすき間ができてしまいます。

3-2 ソリッドステートLiDAR:点群量が多いので拡大時でもデータがはっきり確認できます。

3-2 機械式LiDAR:やはり拡大すると点群が見えずらくなってしまいます。

3-3 ソリッドステートLiDAR:更にアップにしても問題なし。

3-3 機械式LiDAR:同じくらいアップすると殆ど点群が見えなくなってしまいました...。

3-4 ソリッドステートLiDAR:広域を撮影しても、データがシームレスに繋がります。

3-4 機械式LiDAR:量が少ないため、コース間がはっきり見えてしまいます。

3-5 ソリッドステートLiDAR:アップにしてもずっときれいなデータ

3-5 機械式LiDAR:やはりデータの見え方に差が出てきてしまいます。

最新のソリッドステートLiDARと機械式LiDARの差を比較しましたが、いかがでしたでしょうか。.lasデータも御座いますので、お手持ちのLiDARデータと比較がしたいなどありましたら、お気軽にご連絡下さいませ。
*LSAPはGeo-Info社が提供する最新のデータ処理ソフトウェアです。GLC-Sには標準で搭載されていて、煩わしい点群処理を全自動で行うことができます。
GLQ_Plusの詳細はこちら: https://www.jepico.co.jp/products/search/product08/item_49
M8 LiDARの詳細はこちら: https://www.jepico.co.jp/products/search/product04/item_100
Colorized Point Cloudができるまで:https://www.jepico.co.jp/media/maker/a78
製品に関する問合せはこちら:https://www.jepico.co.jp/contact.html
1. .lasデータ作成に革命。LASPシステム
2. ドローンレーザー測量のメリット
3. ギャラリー
4. まとめ
1. .lasデータ作成に革命。LSAPシステム
1-1 はじめにこの記事ではドローン用レーザー測量機のサプライヤであるGeo-Info社が開発したLSAPシステムについて紹介します。Geo-Info社はソリッドステートLiDARを使用したレーザー測量機から、Reigl社のハイエンドLiDARを搭載した測量機まで幅広く取り扱いのあるシステムベンダです。すべての測量機にRGBカメラと、この記事で紹介するLSAPシステムが搭載されており、LIDARの点群データとカメラのRGBデータを高い精度でマッチングさせた色付き点群データの出力が可能です。
1-2 LASPシステムとは
LSAPシステムとはGeo-Info社が全LiDARシステムに搭載する、最新の.lasデータ作成ソフトウェアです。"LSAP"は、LiDAR Synchronous Acquisition and Processingの略です。
LSAPの仕組み
LSAPは以下の内容を自動的に実行いたします。
・対象地域のデータ収集の選択
・冗長データのフィルタリング(離陸、着陸、旋回など)
・軌道計算
・レーザー点群の生成
・レーザー地理情報内のポイントへ正確なRGB配置
・エアストリップ間の高低差の調整
エッジ情報はすべてのフライトライン
・精度管理のためLiDARシステムのキャリブレーション値を適用
・RAWデータは別ファイルで保存
・座標変換
※着陸時、Post-Processing時と同等精度のRGB LASファイルをダウンロード可能です。
1-3 注目ポイント!
すでにLSAPシステムそのものが注目のソフトウェアになりますが、やはり注目する点はドローンからデータを取り出した時点でPPK処理(後処理)がされた.lasデータと同等の精度を持った.lasデータが引き出せること。ドローンレーザー測量で大きく改善された測量業務の効率を、更に一段階押し上げることができます。また、座標変換までしてくれるのも大きなポイントです。すでにレーザー測量機をお使いのユーザーであればご存じの通りデータの座標変換には高額なデータ編集ソフトが必要になります。ドローンレーザー測量はレーザーを起動して飛行させるだけでは業務が完遂されません。その後、データを引き出し、.lasデータを作成し、更に作成した.lasデータを測量用ソフトウェアにインストールすることで、様々な業務が可能になります。LSAPシステムはそれらの業務効率を飛躍的に上昇させます。
2. ソリッドステートLiDARによるドローンレーザー測量
2-1 ソリッドステートLiDAR搭載、GLC-SこれまでGeo-Info社が提供するLSAPシステムについて触れてきました。ではそのシステムがどんな機種に搭載されているか、というと下の画像GLC-Sになります。上で触れている通り、このレーザー測量機には最新のソリッドステートLiDARが搭載されており、今までの機械式LiDARとは比べ物にならないくらい高性能です。このLiDARについては別の記事でも紹介していますので、詳細はそちらからご確認いただければと思います。
重量 | 2.0kg | ![]() |
スキャナー | P60(Solid State) | |
パルスレート | 315Hz | |
スキャンレート | 380Hz | |
FOV | 60° | |
距離 | 200m @反射率30%) | |
カメラ | 2,400万画素 (センササイズAPS-C) |
|
レンズ | 14mm | |
IMU | 0.01° (pitch/roll) 0.04° (heading) |
|
寸法 | 168mm x 109mm x 145mm | |
消費電力 | 60W(最大) | |
適用機体 | マルチコプター、VTOL |
2-2 圧倒的315,000ポイントのノイズレスな点群データ
現在、市場で主流になっている機械式レーザー測量機はデータシート上では300,000点や1,200,000点となっています。しかし、回転式のLiDARを使用しているため、少なくとも半分以上は上空に向かってレーザーが照射されています。また、真横に向かって照射されているレーザーのデータも基本的には使用されません。データとして使用できるポイントの数はデータシートの数分の一になります。一方でこのGLC-Sは60°の照射角の中に315,000点レーザーが照射されます。それも回転数は1秒間に380回です。これまでの機械式のLiDARに比べて圧倒的な性能を誇ります。
2-3 ハイエンドLiDARにもLSAPシステム
LSAPシステムは最新のコストパフォーマンスモデルであるGLC-S以外にも、市場で最も評価の高いハイエンドLiDARを使用したモデルにも搭載されています。
詳細は下をご覧ください。
重量 | 3.5kg | ![]() |
スキャナー | VUX-120 | |
パルスレート | 1,800kHz | |
FOV | 100° | |
距離 | 1,430m | |
カメラ | 4,200万画素 (CMOSフルサイズセンサ) |
|
レンズ | 24mm | |
IMU | 0.006°(pitch/roll) 0.019°(heading) |
|
寸法 | 322m x 117mm x 158mm | |
消費電力 | 80W(最大) | |
適用機体 | マルチコプター VTOL 有人/無人ヘリコプター |
重量 | 4.7kg | ![]() |
スキャナー | VUX-1LR | |
パルスレート | 1,500kHz | |
FOV | 360° | |
距離 | 1,845m | |
カメラ | 4,200万画素 (CMOSフルサイズセンサ) |
|
レンズ | 24mm | |
IMU | 0.006°(pitch/roll) 0.019°(heading) |
|
寸法 | 335mm x 209mm x 128mm | |
消費電力 | 105W(最大) | |
適用機体 | マルチコプター VTOL 有人/無人ヘリコプター 車載 |
重量 | 3.0kg | ![]() |
スキャナー | mini VUX-3 | |
パルスレート | 300kHz | |
FOV | 360° | |
距離 | 330m | |
カメラ | 4,200万画素 (CMOSフルサイズセンサ) |
|
レンズ | 24mm | |
IMU | 0.025°(pitch/roll) 0.08°(heading) |
|
寸法 | 363mm x 153mm x 120mm | |
消費電力 | 50W(最大) | |
適用機体 | マルチコプター 車載 |
3 ギャラリー
JEPICOがご提案するソリッドステートLiDARを使ったのメリットを本メディア記事を通してご紹介してきました。下は当該LiADRを使用して撮影したデータの一部の切り抜きです。ソリッドステートLiDARによるノイズレスなデータを是非ご覧ください。参考までにこれまでの機械式LiDARとの比較データもアップロードします。是非点群密度の違いにご注目いただければと思います!3-1 ソリッドステートLiDAR:点群の量が多いので、すき間が見えません。
3-1 機械式LiDAR:フレームレートがmax20Hzのため、線と線の間にすき間ができてしまいます。
3-2 ソリッドステートLiDAR:点群量が多いので拡大時でもデータがはっきり確認できます。
3-2 機械式LiDAR:やはり拡大すると点群が見えずらくなってしまいます。
3-3 ソリッドステートLiDAR:更にアップにしても問題なし。
3-3 機械式LiDAR:同じくらいアップすると殆ど点群が見えなくなってしまいました...。
3-4 ソリッドステートLiDAR:広域を撮影しても、データがシームレスに繋がります。
3-4 機械式LiDAR:量が少ないため、コース間がはっきり見えてしまいます。
3-5 ソリッドステートLiDAR:アップにしてもずっときれいなデータ
3-5 機械式LiDAR:やはりデータの見え方に差が出てきてしまいます。
最新のソリッドステートLiDARと機械式LiDARの差を比較しましたが、いかがでしたでしょうか。.lasデータも御座いますので、お手持ちのLiDARデータと比較がしたいなどありましたら、お気軽にご連絡下さいませ。
4. まとめ
このメディア記事ではGeo-Info社が提案する最新式のLiDARについて解説してきました。また、Geo-Info社の全製品につきまして、一切の点群作成工数を排除したLSAPシステムが搭載されています。そちらのご紹介はまた別のメディア記事にてさせていただきますので、是非併せてご覧いただければと思います。最後に、これまでご紹介してきた内容を下の図に纏めさせていただきます。本製品にご興味をいただけましたら、是非お気軽にJEPICO HPよりお問合せ下さいませ。簡単比較 | ソリッドステートLiDAR | 機械式LiDAR |
点群数(FOV60°) | 315,000 ポイント | 約70,000 ポイント |
フレームレート | 380Hz | 5-20Hz |
ノイズ | 少ない | 多い |
データ編集 | *LSAP | pospackなど... |
*LSAPはGeo-Info社が提供する最新のデータ処理ソフトウェアです。GLC-Sには標準で搭載されていて、煩わしい点群処理を全自動で行うことができます。
GLQ_Plusの詳細はこちら: https://www.jepico.co.jp/products/search/product08/item_49
M8 LiDARの詳細はこちら: https://www.jepico.co.jp/products/search/product04/item_100
Colorized Point Cloudができるまで:https://www.jepico.co.jp/media/maker/a78
製品に関する問合せはこちら:https://www.jepico.co.jp/contact.html