SCANTECH社PRINCEの活用事例:3Dスキャナーによるインペラ部分のリバースエンジニアリング

目次
1.はじめに
2.インペラの測定
3.スキャン工程
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1.はじめに
最新の製造技術と製品設計において、その複雑さから手動での製品測定はより困難になっていると考えられます。特に、複雑な構造且つ小さく細かい部分が多い部品などでは、手動での測定では累積的なエラーが発生しやすく正確な3Dデータを取得することは大変難しいです。
近年、3Dスキャニング技術は様々な分野で幅広く利用されています。 3Dスキャナーは高精度で高速、且つシンプルな操作、そして持ち運びが簡単なことから多くのユーザーに好まれています。
市場にはさまざまな3Dスキャナーがあります。一般的な3Dスキャナーの中には、穴部分や死角、複雑な表面などの3D測定を実行することが困難なものもあります。この記事ではSCANTECH社が誇るダブルレーザーを使用した3Dスキャナー“PRINCE”を使用し、インペラ※1部分のリバースエンジニアリングに活用した事例を紹介します。
※1:ポンプや発電機に使われる送風用の羽根車のこと
2.インペラの測定
インペラは通常狭い間隔で設計されているため、異なる角度から3D測定を行う必要があり正確な3Dデータの取得は大変難しいです。
特許取得済みのRedレーザーとBlueレーザーを備えた高精度のSCANTECH社PRINCE 3Dスキャナーは、製品開発、リバースエンジニアリング、品質管理、リバースエンジニアリングなどの幅広い用途で適用されています。
■PRINCEの特長
・小さなコインから自動車のような大きなものまでスキャン可能
・0.02mmの解像度
・2つのスキャンモード(RedレーザーとBlueレーザー)を素早く切り替えることが可能
・Redレーザーのシングルモードで深い穴でも正確にスキャン
・耐環境性に優れた設計
3.スキャン工程
■ステップ1:
マーカーを貼り付けインペラをスキャンします。
■ステップ2:
スキャンした3Dデータを付属ソフトウェアのScanViewerへインポートし、インペラ下部のアウトラインを塗りつぶします。
■ステップ3:
インペラ下部のアウトラインを描きます。
回転してCADモデルを作成します。

■ステップ5:
羽根の一部分を選択し、表面をならします。


■ステップ6:
回転させながら羽根のアウトラインを決めます。

■ステップ7:
羽根のアウトラインを描きます。

■ステップ8:
単一の羽根のモデルを作成します。

■ステップ9:
PC上で円形回転させ、完全な羽根のCADモデルを作成します。
■ステップ10:
全体の完全な3Dモデルを取得します。
SCANTECH社PRINCE 3Dスキャナーは、複雑な構造物や深い穴部分などの3Dデータを高速でキャプチャします。
3Dスキャンテクノロジーを利用して、製造業におけるR&Dフローを加速させ製品品質を向上させてみませんか?
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